Rubyのローカル変数の理解の仕方

Question

ローカル変数の理解の仕方

お世話になっております。

メタプログラミング Ruby第2版を読んでいてローカル変数について疑問を持った部分がありました。
以下が該当箇所です。

def define_methods
	shared = 0

	Kernel.send :define_method, :counter do
		shared
	end

	Kernel.send :define_method, :inc do |x|
		shared += x
	end
end

define_methods # 1回目
p counter
p inc(4)
p counter

define_methods # 2回目（再定義、sharedが初期化される）
p counter
p inc(10)
p counter

p shared       # undefined local variable or method `shared' for main:Object (NameError)

出力結果

0
4
4
0
10
10
shared_scope.rb:23:in `<main>': undefined local variable or method `shared' for main:Object (NameError)

最後の、p shared でNameErrorが起こるのは理解出来ます。
sharedを定義したスコープが閉じられているからです。
ただ、スコープを開始して、その中でローカル変数を定義した場合、スコープが閉じられることでローカル変数は消滅するものだという理解の仕方をしていました。
しかしながら、このコードでは、sharedという変数は値を所持した状態でメモリに残り続けているようです。

理解として、
ローカル変数sharedは
define_methodでメソッドを定義したコードの中身で参照されているため、ガーベジコレクタでメモリ開放処理がされず、スコープが閉じられてもメモリに残り続けるという考え方でいいのでしょうか？

Rubyのバージョン

ruby 2.2.5

Answer 1

参考情報

• ローカル変数をスコープ内側へ

http://d.hatena.ne.jp/rightgo09_ruby/20130102/p1

• Rubyでクラスインスタンス変数にインスタンスメソッドからアクセス

[http://easyramble.com/ruby-class-instance-variable.html]
(http://easyramble.com/ruby-class-instance-variable.html)

Comments

[ReiLeiLei1025]

情報ありがとうございます。
とても分かりやすかったです。

Answer 2

はい、そのとおりです。sharedは、defime_methodsの終了後も、内部で定義されたメソッドからはアクセスできる状態となります。

このような、「『プロシージャ外部だけど外からアクセスできない環境に保存される変数』とセットになったプロシージャ」のことをクロージャといいます。

Comments

[ReiLeiLei1025]

ローカル変数の理解ではなく、クロージャに対しての理解が足りないということが分かりました。

＞「『プロシージャ外部だけど外からアクセスできない環境に保存される変数』とセットになったプロシージャ」

この文章を念頭にもう少し調べて、クロージャを理解し、使いこなせるようになりたいと思います。

ありがとうございました。