ASCIIのESCの用例は?

Question

ASCIIには、ESCという文字が存在します。
HTMLの文字参照ではやと表現する文字です。

これはコントロール文字に該当し、通常の文章内で使われることはまず無い文字です。
しかし、「エスケープ文字」であるため、何かしらの用途があると考えられますが…私はそれを知りません。

ESCの用例は、何かありますか?

Answer 1

Escapeというのは日本語で意訳すると「拡張」というような意味です。ESCに続く文字列を、一時的に元の意味から逃れて（エスケープして）別の意味を表す。「接頭辞」の一種ですね。

よく目にするのは、これくらい。
・画面制御コード
VT100端末互換(ISO/IEC6429)の端末だと、ESC [ 2 J で画面クリアとか
・拡張キーのキーコード
端末によりますが F1 キーを押すと、ESC [ 1 1 ~ のコードが送られるとか
・ISO/IEC_2022規格の文字セット切り替え・文字面切り替え
ESC ( I でJISX0201の仮名（いわゆる半角仮名）を G0面（デフォルトだと0x21-0x7E）に呼び出すとか
ISO-2022-JPというのはこの規格のサブセットで、使える文字を限定した物です
昔はパソコン用プリンタの制御にも使われてましたね。

参考：
Wikipedia:制御文字
Wikipedia:エスケープシーケンス
Wikipedia：ISO/IEC 2022

Answer 2

UnixやDOSなどのターミナルでは、「エスケープシーケンス」といって、これを使うことで色やカーソル位置を制御することができます。

また、電子メールで使われる文字コードのISO-2022-JPでは、全文字を7ビットに収めるため、ESCで始まるコードで日本語とアルファベットの切り替えを指示しています。