C++のコロン2つについて

Question

ハローワールドするには以下のように書くことが出来ます。

std::cout << "hello world" << std::endl;

using namespace std; すると、
以下のように書くことが出来ます。

cout << "hello world" << endl;

しかし、たまに以下のような書き方を見かけます。

::cout << "hello world" << ::endl;

質問

メソッドの頭にコロン2つを残してるのには何の意味があるのでしょうか？
シンタックスシュガーのようにあまり気にしなくて良いものなのか、
何か特別な意味があるのであえて残しているのかわかりません。

Comments

[MasahikoHirata]

'::'はグローバル名前空間と解釈していたが。

Answer 1

C++での::（コロン2つ）は、名前空間(namespace)の区切りを表します。std::coutは「std名前空間のcoutという変数」といった解釈になります。

メソッドの頭にコロン2つを残してるのには何の意味があるのでしょうか？

どの名前空間にも属さない変数は、グローバル名前空間(global namespace)という特別な名前空間に属しています。このような変数を指し示すときに::fooという書き方になります（前例のstd部分が省略された状態）。

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しかし、たまに以下のような書き方を見かけます。
::cout << "hello world" << ::endl;

この書き方が有効になるのは、ファイルスコープでのusing namespace std;と組み合わせたときに限られます。coutやendlという識別子はstd名前空間に所属するものですから、文法的には正しいですが混乱を招くため避けた方がよいです。

Comments

[aglkjggg]

ご回答ありがとうございます。

「using namespace std;」することにより、
std名前空間があたかもglobal名前空間に属しているようにできるということだったのですね。

「::cout」はグローバルスコープの名前空間を明示的に表しているということですね。
コーディング規約などがない個人的な開発なので、
省略形の「cout」が使えるのであれば省略したいと思います。

すみません、using namespace stdは例として悪かったですね。
std名前空間は出来る限り using namespace stdせずに
std::coutなどとして参照したいと思います。

[yohhoy]

using namespace std;ディレクティブは「対象(std)名前空間配下にある名前を全て現在の名前空間(グローバル)に取り込む」働きになります。

また、滅多に見かけませんが ::std::cout という書き方もあります。これは”トップレベルにある”std名前空間に属するcout変数を明示しています。言い換えると「誰かが定義した他の名前空間の入れ子std名前空間ではない」と明示する意味を持ちます。が、ここまで偏執的な書き方は必要ないと思います。

Answer 2

::の説明はyohhoyさんの通りです。名前空間を指定するので、こんなコードも書けると言うことです。

#include <iostream>
using namespace std;
int main()
{
	const char *cout = "hoge";
	::cout << cout << ::endl;
	return 0;
}

ぶっちゃけ、using namespace std;禁止の方がいいと私は思っていますが。