/usr/local/Cellar配下にインストールされるHomebrewでいれたGCCのことでいいですね?
※ 以下、gcc
はコマンド、GCCはGNU Compiler Collectionというアプリケーションの意味で区別しても用います。
XcodeとHomebrewと組み合わせるといくつかの"gcc"が用意されます。
gcc
XcodeのCommand Line Toolsのgccです。GCCのコマンドでは無く、Clangのコマンドになります。通常はこちらを使用することをおすすめします。
gcc-4.x
xには3から9までの何れかの数字です。GCC 4.x系のgccです。brew install homebrew/versions/gcc4x
で入れると使えるようになります。
gcc-5
GCC 5系のgccです。brew install homebrew/versions/gcc5
で入れると場合に使えるようになります。最新は5.3.0です。
gcc-6
GCC 6系のgccです。brew install homebrew/versions/gcc6
で入れると場合に使えるようになります。
- 2から4のいずれか最新
brew install gcc
で入れた場合、最新の安定版GCCが入ります。以前はgcc-4xでしたが、少し前までgcc-5であり、最近gcc-6になりました。
上の1から4は全て共存可能です。最後の5は最新版になると言うだけになります。
通常、Macをサポートしているほとんどのアプリケーションでは、Mac向けにコンパイルされるときはClangのgccを想定しています。**aliasを用いて、gccを他のGCCのgccに変更すると、想定しない不具合を発生する可能性があるため、おすすめしません。**ただ、Macを全く想定していないアプリケーション(元々はLinuxだけしかサポートしていないなど)の場合は、Clangのgccではうまく動作しない場合があります。そのときに使用するのが、Homebrewで入れることができる各GCCです。
どのバージョンのGCCを使うべきかはそれぞれの事情で違います。新しいバージョンの方が機能も多く、より最適化されていますが、リリース直後は安定性が劣る可能性があります。また、C11やC++14などがデフォルトで有効/無効になるのかがバージョンによって異なります。
GCCのgccを用いるときは、gcc-6
コマンドそのものを使うか、CC=gcc-6 ./configure
と行った形で、CCを指定してconfigureするか、Makefile内のCCをgcc-6に変えるようにすることをおすすめします。ailasで変更することは最後の手段です。
なお、/usr/local/Cellar配下は手動で削除せずに、brew cleanup
で古いバージョンを削除し、brew uninstall パッケージ名
で不要なパッケージを削除するようにしてください。Homebrewが管理しているパッケージ一覧と不整合を起こす可能性があります。もし、おかしくなったら、brew doctor
でおかしい点を確認してください。OSアップグレード直後は不整合もおきやすく、また、古いバージョンだと不具合が起きる場合があるため、brew update
でHomebrewを最新にし、brew doctor
で確認後、brew upgrade
で全てのパッケージを更新することをおすすめします。
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退会済みユーザー
2016/06/19 23:58