pandasのメソッド名で、CSV出力する時は「pd.to_csv()」なのはなぜ？

Question

pandasのメソッド名についての質問です。
pandasでは、CSVを読み込むときは、「pd.read_csv()」を使います。
しかし、CSVを出力するときは「pd.to_csv()」メソッドを使います。

正直、個人的には「pd.to_csv()」とするよりも、例えば「pd.write_csv()」の方が「pd.read_csv()」と対になっていて分かりやすい気がしています。
また、他の言語でよく使われるメソッド名としても、ファイル出力するときに「to」を使うことは少ないと感じています。
https://php-archive.net/php/words-in-function-names/

これって何か(オブジェクト指向的な)思想があって、CSV出力のときには「pd.to_csv()」とつけたのでしょうか。
もし何か知見があれば、今後自分で関数名決めるときの参考にしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

Answer 1

推測ですが必ずしもファイルに書き出すわけではないからではないかと思います。
to_csvはファイル名を与えないとCSV形式の文字列を返します。
このような挙動はto_htmlも同様です。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'c':[1,2,3]})
ret = df.to_csv()
print(ret)
#,c
#0,1
#1,2
#2,3

ret = df.to_html()
print(ret)
"""
<table border="1" class="dataframe">
  <thead>
    <tr style="text-align: right;">
      <th></th>
      <th>c</th>
    </tr>
  </thead>
  <tbody>
    <tr>
      <th>0</th>
      <td>1</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>1</th>
      <td>2</td>
    </tr>
    <tr>
      <th>2</th>
      <td>3</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
"""

Comments

[faker]

csv出力を毎回するわけではないのですね
初めて知りました、ありがとうございます。納得しました。

気になったことがあって追加で僕も動かしてみました
変数retにto_csvの結果を渡しつつも、
csv出力(to_csvにファイルパス渡す)すると変数retには何も入らなくなるんですね。

```
import pandas as pd

df = pd.DataFrame({'c':[1,2,3]})
ret = df.to_csv("a.csv")
print(ret)

-----
# 実行結果
None
```

[can110]

そうですね。マニュアルにも以下の通り記載してあります。
If path_or_buf is None, returns the resulting csv format as a string. Otherwise returns None.