boost checked_deleteの実装

Question

boost checked_delete.hppの中で

template<class T> inline void checked_delete(T * x)
{
    // intentionally complex - simplification causes regressions
    typedef char type_must_be_complete[ sizeof(T)? 1: -1 ];
    (void) sizeof(type_must_be_complete);
    delete x;
}

とあり、sizeof(T) ? 1 : -1でTが不完全型の場合、負サイズの配列をtypedefすることで、コンパイルエラーを出して、T型の完全性を判定しているように見えます。
ただその後の

(void) sizeof(type_must_be_complete);

の部分がなんのためにあるのかがイマイチ理解できません。
コメントにあるように、何らかの影響があるためこの実装になっていると思いますが、
理由がわかる方、ご教授いただけますでしょうか。
// intentionally complex - simplification causes regressions

Answer 1

外部QAサイト(英語)の質問「Why is boost::checked_delete "intentionally complex"?」に作者コメントの引用回答がありました。

Why is the result of sizeof cast to void? What exactly does that line do?

Silences a compiler warning.

コンパイラの警告抑止目的だそうです。おそらく「わざわざtypedefした型を使ってない」という警告が出るためでしょう。

Comments

[episteme]

そっちかーwww

Answer 2

推測ですけど、
typedef char type_must_be_complete[ sizeof(T)? 1: -1 ];

このtypedefが利用されないとコンパイル時に無視される(かもしれない)のを抑止しているのでは?

Comments

[HikuichiSan]

ありがとうございます。
なるほど、最適化で消去されるのを抑止してるのですね。
確かにありそうです。

[episteme]

うん。で、sizeofはコンパイル時に評価されるから消えることはなかろう、と。