Pythonでウインドウリサイズの挙動

Question

#ウインドウリサイズイベントの挙動について
Python勉強中の者です。Windowsでウインドウの大きさに応じて、並び等が変化するプログラムを作っているのですが、なぜか使うPCによって挙動が違います。
あるPCは、期待通りの動きをするのですが、違うPCではリサイズしようと１ピクセルでも動かした途端、イベントが実行されてしまい、結果リサイズできません。
その場合、特にエラー等もありません。

　この原因、または回避方法（イベントの処理をウインドウリサイズが終わるまで待つ等）をご教授ください。

from tkinter import *
import tkinter as tk
import os


#ウィンドウ全体の横の大きさ
w = 900
h = int(w *3/4)


#ウインドウのサイズ変更を感知
def callback(event):
    global w , h , gener_hr , special_hr , face_hr ,cvs_gener,cvs_special,cvs_face

    # Main Window以外のイベントは無視
    if (event.type != 'configure') and (event.widget != root):
        return

    # サイズが変わってなかったら無視
    if (event.width == w) and (event.height == h):
        return

    # グローバル変数を更新
    w = event.width
    h = int(w*3/4)
    Canvas.destroy(cvs_gener)
    Canvas.destroy(cvs_special)
    Canvas.destroy(cvs_face)
    canvas_all(w , h)
    print(w, h,"event=",event)
    root.geometry(str(w) +"x" + str(h) )

def canvas_all(w,h):
    global cvs_gener,cvs_special,cvs_face
    cvs_gener=tk.Canvas(root,width=w,height=int(h/3),bg="linen")
    cvs_special=tk.Canvas(root,width=w ,height=int(h/3),bg="tan")
    cvs_face=tk.Canvas(root,width=w,height=int(h/3),bg="light blue")
    cvs_gener.pack()
    cvs_special.pack()
    cvs_face.pack()

######実行プログラム########
root = Tk()
root.title('4:3ウインドウ')
root.geometry(str(w) +"x" + str(h) )
button = tk.Button(root,text="ボタン")
button.pack()
canvas_all(w, h)
root.bind("<Configure>", callback)
root.mainloop()

Answer 1

この原因

    canvas_all(w , h)
    root.geometry(str(w) +"x" + str(h))

を実行することで、ウインドウサイズ変更イベントが発生してしまうからでしょうね。

回避方法（イベントの処理をウインドウリサイズが終わるまで待つ等）

root.after メソッドを使うぐらいでしょう。
300ms 間ウインドウリサイズが発生しない場合にリサイズ処理を行うように変更するサンプルコードです。

sv_w = w
ev_cnt = 0
sz_cnt = 0
done = 0

def resize_window():
    global done, ev_cnt, sz_cnt, sv_w
    sz_cnt += 1
    if sz_cnt == ev_cnt:
        w = sv_w
        h = int(w*3/4)
        done += 2
        Canvas.destroy(cvs_gener)
        Canvas.destroy(cvs_special)
        Canvas.destroy(cvs_face)
        canvas_all(w , h)
        root.geometry(str(w) +"x" + str(h))

#ウインドウのサイズ変更を感知
def callback(event):
    global done, ev_cnt, sv_w, w , h ...
    # Main Window以外のイベントは無視
    if (event.type != 'configure') and (event.widget != root):
        return

    # サイズが変わってなかったら無視
    if (event.width == w) and (event.height == h):
        return

    if done:
        done -= 1
    else:
        sv_w = event.width
        ev_cnt += 1
        root.after(300, resize_window)

Comments

[hiro04kon]

早速のご回答、ありがとうございます。
afterを使って、できるようになりました。
が、元のコードでも動く原因てなんでしょうね…？逆に知りたくなります。

[lehshell]

元のコードで動く環境ではイベント発生から callback 関数起動までのハンドリングにかなりの時間がかかっている可能性がありますね。

[hiro04kon]

やはり、そういうことなのですね。あまりCPU速度等に差はないのですが、不思議です…。

lehshellさん、後学のために質問いいですか？
ご回答いただいたコードのdoneは、どのような意味があるのでしょうか？pass等でも大丈夫な気がしますが、何かしらの意図を感じますので、お教えいただくと助かります。

[lehshell]

OSは同じなんですよね。メモリやCPU性能にあまり差がないとなるとちょっとわかりませんね。
done については resize_window() 内のコード
canvas_all(w , h)
root.geometry(str(w) +"x" + str(h))
で２回リサイズイベントを発生させているため、これを元に発生する
callback() 処理をしないための変数です。

[hiro04kon]

なるほど！分かりやすい解説ありがとうございました！納得です！

2台ともPCはWindows10 proです。なぜかは分かりませんが、確実に動作する方法を教えていただき、ありがとうございました！