チャネル, goルーチンを使った時の処理の流れをご教示いただきたいです

Question

以下のコードなのですが

fibonacciのforループ一週目でcチャネルに値が入る
↓
goルーチンのforループが一つ動く
↓
fibonacciのforループ２週目でcチャネルに値が入る
↓
goルーチンのforループがまた一つ動く
、
、
、

という流れなのかな？と思ったのですが出力を見た感じ違うようです。どのような流れの処理になっているのでしょうか？

package main

import "fmt"

func fibonacci(c, quit chan int) {
	x, y := 0, 1
	
	for {
		select {
		case c <- x:
			x, y = y, x+y
			fmt.Println("フィボナッチの方")
		case <-quit:
			fmt.Println("quit")
			return
		}
	}
}

func main() {
	c := make(chan int)
	quit := make(chan int)
	go func() {
		for i := 0; i < 10; i++ {
			fmt.Println(<-c)
			fmt.Println("Goルーチンの方")
			
		}
		quit <- 8
	}()
	fibonacci(c, quit)
}

実行結果

0
Goルーチンの方
フィボナッチの方
フィボナッチの方
1
Goルーチンの方
1
Goルーチンの方
フィボナッチの方
フィボナッチの方
2
Goルーチンの方
3
Goルーチンの方
フィボナッチの方
フィボナッチの方
5
Goルーチンの方
8
Goルーチンの方
フィボナッチの方
フィボナッチの方
13
Goルーチンの方
21
Goルーチンの方
フィボナッチの方
フィボナッチの方
34

よろしくお願いします。

Answer 1

これチャネルの挙動をよく知っていないと理解しにくいです。
mainのgoroutine（送信側）とmain関数内で起こしたgoroutine（受信側）の2つが切り替わりながら動作します。

• チャネルの受信待ちに入る時、未送信待ちの場合は所属goroutineをブロックしgoroutineスイッチする
• チャネルの受信完了でgoroutine再開対象になる
• チャネルの受信待ちに入る時、送信待ち済みの場合は直ちに受信してgoroutineスイッチしません
• チャネルの送信待ちに入る時、未受信待ちの場合は所属goroutineをブロックしgoroutineスイッチする
• チャネルの送信完了でgoroutine再開対象になる
• チャネルの送信待ちに入る時、受信待ち済みの場合は直ちに送信してgoroutineスイッチしません
• goroutine再開対象が複数ある場合はランダムなgoroutineが選ばれて動作を再開する（今回の例では2つしかgoroutineがないので必ずもう一つのgoroutineが動作を再開する）

case c <- x:をS、<-cをRと記述してこのコードでどういう順番が発生しているのかを列挙してみましょう。

1. 初回のS送信待ちに入る（goroutineスイッチ）
2. 初回のRは送信待ち済みのため直接R受信して「Goルーチンの方」が表示される
3. 次のR受信待ちに入る（goroutineスイッチ）
4. 送信側の処理が再開「フィボナッチの方」が表示される
5. 次のSは受信待ち済みなので直接S送信して「フィボナッチの方」が表示される
6. 次のS送信待ちに入る（goroutineスイッチ）
7. 受信側の処理が再開「Goルーチンの方」が表示される
8. 次のRは送信待ち済みのため直接R受信して「Goルーチンの方」が表示される
9. 3.に戻って繰り返す

結果としてそれぞれ2回ずつの表示を繰り返す挙動になります。

Comments

[yaha4967]

回答ありがとうございます！
まだ理解できてないのですが、ヒントいただけたのでもう少し調べてみます！