jupyterlabで、実行結果をテキストファイルとして、自動で出力したい。実行結果は画面上に表示したままにしたい。

Question

前提・実現したいこと

jupyterlabで、実行結果をテキストとして自動で出力したいと考えています。
そこで、こちらの質問と同様、以下のようなコードを書きました。

import sys

# 標準入力を挿げ替える
sys.stdout = open('result.txt', 'w')

for i in range(10):
    print(i)

# 元に戻そう
sys.stdout.close()
sys.stdout = sys.__stdout__

これにより、実行結果をテキストとして出力することは出来ました。しかし、実行結果が画面上には表示されなくなってしまいました。
実行結果を画面上に表示したまま、実行結果をテキストとして出力する、シンプルな方法はありませんか？標準出力が複数指定できれば良いのですが...。
print(i)の部分は変更せずに、実現できると有難いです。

Answer 1

A. 標準ライブラリ

質問のコードのようなprintのリダイレクトは、Python3.4以降であれば
contextlib.redirect_stdout を使うとできますが、実行結果が表示されないのは同じです。

logging モジュールを使うと、複数の出力先を設定できます。
「シンプル」かどうかというと、十数行程度の初期設定は必要です。

print の出力先を logger に変更することもできますが、要件とは合わなさそう。

B. 外部ライブラリ

コマンドラインでの実行であれば、tee コマンドでファイルと標準出力へ同時出力に使われますが
同様の役割を果たすライブラリがあります。

• Python library to tee stderr / stdout to a file

※ jupyter での挙動は確認してません。

サンプルコードは sys.stdout.write で出力してますが、print でも使えます。

C. IPython tee

IPython 内に同様のモジュールがあります。
print で使う為には標準ライブラリの redirect_stdout と併せて。

from contextlib import redirect_stdout
from IPython.utils.io import Tee

with redirect_stdout(Tee("result.txt", "w", channel="stdout")):
    for n in range(10):
        print(n)

D. jupyter (notebook) magic commands

２つの cell に跨ります

方法1: 標準出力をキャプチャ ＆ ファイルへ出力

• %%capture result --no-stderr 標準入力のキャプチャ
• %store result.stdout >result.txt
• result.show()

方法2: ファイルに書き出して実行 (※ 要 tee コマンド)

• %%writefile test.py
• !python test.py | tee result.txt

Answer 2

組み込み関数なので、出力先の変更は出来るようですが、増やせなさそうですね。
リファレンスを調べましたがそのような記述は見当たりません

組み込み関数 - Python 3.9.4ドキュメント
https://docs.python.org/ja/3/library/functions.html#print

なので、こちらの質問の素直にファイル出力にする方法に手を加えるのが良いかと思います。

import sys

with open('result.txt', 'w') as f:
    for i in range(10):
        print(i, file=f)
        print(i)

もし、print(i)を変えないでという縛り条件がなければ、関数化してしまうのも手かと思います。

import sys

def tee_print(msg, f):
    print(msg, file=f)
    print(msg)

with open('result.txt', 'w') as f:
    for i in range(10):
        tee_print(i, f)