関数を抜けた時の文字列について

Question

お世話になっております。
C言語において、関数内で文字列のアドレスを変更した際の動作についてご質問させて下さい。

文字列の先頭2文字を削除する関数を作成したく、以下のようなfunc関数を作りました。

#include<stdio.h>
void func(char* str)
{
	str = str+2;	// 2文字ずらす

	printf("%s\n", str);	// 出力:cde

	// これなら OK???
	//sprintf(str, "%s", str+2);
}

int main()
{
	char str[256] = {"abcde"};

	func(str);

	printf("%s", str);	// 出力:abcde

	return 0;
}

func関数にchar*型のポインタを渡し、関数内で先頭アドレスをずらすようなイメージで作成しました。

char str[256] = {"abcde"}
とした場合、strは文字列の先頭アドレスを指している為、その先頭アドレスをずらしてやれば結果的に
先頭の文字が削除出来た風になると考えておりました。

・イメージ
str[0] = (アドレス:0x01) a
str[1] = (アドレス:0x02) b
str[2] = (アドレス:0x03) c
str[3] = (アドレス:0x04) d
str[4] = (アドレス:0x05) e
str[5] = (アドレス:0x06) \0
↓
str[0] = (アドレス:0x03) c
str[1] = (アドレス:0x04) d
str[2] = (アドレス:0x05) e
str[3] = (アドレス:0x05) \0

結果として、func関数内では望んでいた結果になりましたが、func関数を抜けると
文字列が元に戻ってしまいました。

また、func関数内のコメントアウト部分の様に、sprintf関数を使用して文字列をコピー？すると、
関数を抜けた後でも削除されたままになります。

基本的なことかもしれませんが、上記の場合何故関数を抜けると文字列が元に戻ってしまったのでしょうか。

なお、上記のプログラムはとりあえず適当に作った段階なので、
・文字が半角/全角の場合結果が異なる
・エンディアンの方式によって結果が異なる（多分？？？）
・そもそも、もっと適切な方法がある
…などの問題点があると思いますが、テストプログラムな為大目に見て頂けると幸いです。

お手数をお掛け致しますが、お願い致します。

Comments

[退会済みユーザー]

皆さんご説明されているとおり、func関数の引数strに渡っている値はアドレス:0x01だからです。
これをfunc関数の中でアドレス:0x01からアドレス0x03にしたとしても、main関数で定義された変数strは内容が変わらずアドレス:0x01を指したままです。
どうしてもmain関数で定義された変数strにまで影響させたい場合は、strが指すアドレスを変える必要があります。
ただmain関数で定義された変数strは領域確保までしている変数なので、アドレスを変更することができません(型としてはchar[256]、近い型としてはchar* constになります)。
もし、main関数のstr変数相当まで変えたかったら、以下のようになると思います。

#include<stdio.h>
void func(char** str)
{
*str = *str+2; // 2文字ずらす
printf("%s\n", *str); // 出力:cde
}
int main()
{
char original[256] = {"abcde"};
char* str = original;
func(&str);
printf("%s", str); // 出力:cde
return 0;
}

sprintfだと、ここで言うoriginalの指すアドレスの内容を変更していますが、この方法では、originalの指すアドレスの内容を変えずに、main関数の変数strが指すアドレス自体を変更しています。

[oppeke]

補足、コード例まで頂きありがとうございます！
文字列が変更されない理由についてよく理解できました。

Answer 1

基本的なことかもしれませんが、上記の場合何故関数を抜けると文字列が元に戻ってしまったのでしょうか。

以下のコードでaが1にならないのと全く同じ理由です。
関数内で仮引数に再代入を行っても、呼び出し元には影響を与えません。

void addOne(int x){
   x = x + 1;
}

int main(){
   int a = 0;
   addOne(a);
   printf("%d", a);
}

---

ちなみに

Man page of PRINTF

しかしながら、標準規格では、 sprintf(), snprintf(), vsprintf(), vsnprintf() の呼び出しにおいて、コピー元とコピー先のバッファーが重なっていた場合の 結果は不定である、と明記されている。

というわけで、そのsprintfの使い方は「たまたま今回は動いている」です。

Comments

[oppeke]

ご回答・ご指摘ありがとうごいました！

Answer 2

以下のようにmain関数からfunc関数にはmain関数のstrの先頭アドレスが値として
渡されているだけなのでfunc関数の中でその値を変えてもmain関数のstrには影響が
無い為です。

イメージ
main関数
str[0] = (アドレス:0x01) a
str[1] = (アドレス:0x02) b
str[2] = (アドレス:0x03) c
str[3] = (アドレス:0x04) d
str[4] = (アドレス:0x05) e
str[5] = (アドレス:0x06) \0
↓
func関数
str = (アドレス：0.11) 0x01　⇒ 0x03にしてもfunc関数内のみでしか有効ではない。

Comments

[oppeke]

ご回答ありがとうございます。
理解することができました。
変数のアドレスの値を渡しているだけだからなんですね！