複数作成したパスワードをファイル保存したいです。

Question

Pythonでパスワード生成ツールを作成しています。

作成したいパスワードの数を入力すると、その分のパスワードが作成されるというものです。
作成したパスワードをファイルに保存したいです。
複数作成するとprintの出力では指定した分全部表示されますが、ファイル保存した方はその一番最後のパスワード１つしか保存されません。

実際の画面

【パスワード作成数：3】の場合

＜print出力＞

＜ファイル出力＞
CSVにて

該当のソースコード

# パスワードに使用する文字
    words = 'abcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789'

# パスワード生成
# int(b)でパスワード作成数の数字を取得しています
    for i in range(int(b)):
        password=''.join(random.sample(words,12))
        print(password)

# パスワードをファイルに保存する
        with open('パスワード生成.csv', 'w') as f:
            print(password, file=f)

試したこと

『パスワードをファイルに保存する』部分の"w"を"a"にしたり、"newline='\n'"を追加してみたりしましたが、結果は上記【実際の画面】と同じでした。

Answer 1

問題の原因: for 文の中でのファイルの open() と、オープンする時のモードの挙動

open() の 書き込みモードが "w" では、ファイルの内容を上書きすることになります。
繰り返しの中で "w" でオープンすると、繰り返しの度に毎回上書きされることになり、
最後の繰り返しで書き込みされた内容みが残ります。

組み込み関数 open

mode	説明
'w'	書き込み用に開き、まずファイルを切り詰め*
'a'	書き込み用に開き、ファイルが存在する場合は末尾に追記する

# NG: 毎回ファイルの内容を上書している

パスワード1生成 ファイルを開く・書込
パスワード2生成 ファイルを開く・書込
パスワード3生成 ファイルを開く・書込

結果は、ファイルを開くときのモードにより異なりますが、
毎回ファイルを開くのも冗長なので、事前に一度のみとした方が良いです。

"a" ならば追加書き込みなので、期待通りに書き込みされるはずですが、
その時のコードはどうなってたのでしょう？

---

解決策: ファイルの open を for 文の外側にする。
プログラムを以下のような構造にすればうまくいくはずです。

with open('パスワード生成.csv', 'w') as f:
    for i in range(int(b)):
        パスワード生成
        ファイルに書込

# ファイルのopenは一度のみ

ファイルを開く
パスワード1を生成・ファイルに書込
パスワード2を生成・ファイルに書込
パスワード3を生成・ファイルに書込

---

追記: tkinter タグがついてますが、
上記のプログラムは GUI の中で実行するコードなのでしょうか？

もし、GUI のプログラムでファイル等を出力する場合、
データの規模次第では、ウィンドウがフリーズしないような対策が必要になることも有ります。

Comments

[KiX4Q]

ご回答ありがとうございます。
また、リンクや詳しい説明もありがとうございます。

"a"にした時ですが、『該当のソースコード』の順序で【with open('パスワード生成.csv', 'a') as f:】としただけでした。

解決策の通りに直したところ、無事生成された複数のパスワードをすべて一度にファイルに保存できました。

追記いただいている件ですが、tkinterで作成するパスワードの入力画面を作成したので、tkinterのタグもつけました。
また、自分でファイル保存の仕組みができなかったので、履歴として、ウィンドウに表示させるようにしていました。

データの規模次第では・・・というのは、パスワードを生成する数が多くなると、フリーズするかもしれないということでしょうか？

[teamikl]

> パスワードを生成する数が多くなると、フリーズするかもしれないということでしょうか？

呼び出し方にもよりますが、スレッド等を利用してないのであればその通りです。

該当の処理をボタンを押したとき等に直接呼び出した場合、
パスワードを生成～ファイルへ書き出ししてる間は、
GUIの描画更新や操作は出来ない状態になってます。

規模次第というのは、数秒程度で終わるようなら許容範囲かもしれませんが、
数分以上かかる規模になると、途中でキャンセルしたい場合でも、ウィンドウを閉じることは出来ず
処理が終わるまでGUI 操作は受け付けない状態なので、スレッドを使う等の対策が必要です。

----
一般的なGUIプログラミングに於いて、
「時間の掛かる for 文」は GUI の反応を止める事になるので、
イベントハンドラ内（ボタンクリック時等に呼び出される関数）での利用は避けた方が無難です。
具体的には ＞for i in range(int(b)): で b の値が巨大だった場合。

別アプローチの対策で、大規模なデータ生成が想定外の場合は、
単純に最大値を設ける range(max(20, int(b)) でも、フリーズ対策できます。

[KiX4Q]

分かりやすく、詳しく説明していただき、本当にありがとうございます。
プログラミング初心者で、独学のため、とても勉強になります。
今回は最大値を設けてみようと思います。
今後はプログラムの動作についても考えながら、適切な処理のプログラムを作っていこうと思います。
ありがとうございました。

Answer 2

書込みモードでファイルを開けば

        with open('パスワード生成.csv', 'w') as f:
            print(password, file=f)

をfor文の中で繰り返しても、毎回からの状態から書き込むので最後のものしか残りません。

        with open('パスワード生成.csv', 'a') as f:
            print(password, file=f)

というように、appendモードでファイルを開けば追加されていくので全て保存されます。

Comments

[KiX4Q]

ご回答ありがとうございます。

Answer 3

for i in range(int(b)):
    password=''.join(random.sample(words,12))

password 変数をどんどん更新しているだけで、最後の1回分しか結果を保存できませんよね。

追記：
インデントを勘違いしていました。上記回答は勘違いです。
ファイルを開く回数を減らしたほうが効率が良いので、以下のように修正するのが良いと思います。

# 保存するファイルを開く
with open('パスワード生成.csv', 'w') as f:
    for i in range(int(b)):
        password=''.join(random.sample(words,12))
        print(password)
        print(password, file=f)

Comments

[KiX4Q]

ご回答ありがとうございます。
最初のコメントでも自分で調べて勉強することができました。
新規のコメントの方で修正したところ、無事できました。
ありがとうございます。