Javaの全ての例外を検知したい場合

Question

以下のように、methodを呼び出したときに、例えばoutofmemoryerrorなどErrorクラスのエラーが発生したときに、Exceptionだとcatchできないので、
エラー内容が出力されず、何のエラーが発生したか調査できないと思います。
全ての例外をcatchしたい場合は、Throwableを使うべきだと思いますが、この例外処理によるデメリットはありますか？
また、javaが例外のcatch-tryを強制するかは例外クラスによりますが、catch-tryを強制しないメリットはどうようなことが考えられますか？

    public static void main(final String[] args) {
	        try {
	            service.method();
	        } catch (final Exception e) {
	            e.printStackTrace();
	        } 
        
    }

Answer 1

ErrorはAPI仕様にも

通常のアプリケーションであればキャッチすべきではない重大な問題を示します。
https://docs.oracle.com/javase/jp/15/docs/api/java.base/java/lang/Error.html

とあるので、基本的にはキャッチしないほうがよいです。
例えばOutOfMemoryErrorであれば、そもそもErrorが発生しないように設計したほうがよいのかなと。
（ファイルは巨大なこともあるので、一度に読み込まずにストリームで少しずつ読み込むなど）

キャッチするとしても、ログなどに情報を出力したら、すぐに投げ返したほうがよいと思います。

try {
    ...
} catch (Error e) {
    ログ出力;
    throw e;
}

また、javaが例外のcatch-tryを強制するかは例外クラスによりますが、catch-tryを強制しないメリットはどうようなことが考えられますか？

catchを強制する例外・強制しない例外は用途が違います。
正しく使い分けることが大事です。

Answer 2

全ての例外をcatchしたい場合は、Throwableを使うべきだと思いますが、この例外処理によるデメリットはありますか？

例示されたOutOfMemoryErrorは、キャッチしたところでプログラムで何ができるわけでもありません。万が一何かできたとしたら、プログラムの実行の上での致命的な問題を握りつぶすことになり、かえって危険です。

また、javaが例外のcatch-tryを強制するかは例外クラスによりますが、catch-tryを強制しないメリットはどうようなことが考えられますか？

キャッチを強制される例外クラスは検査例外と呼ばれ、発生させるメソッドが限定されますが、そうでない例外クラスはメソッド以外からでも発生します。例えば、NullPointerExceptionはnullを配列として扱おうとした時点で発生します。これのキャッチを矯正されると、ほぼ全てtryで囲む必要が発生します。