とします。
DNS に登録されている MX-A のMXレコードを MX-B に変更した時点から最大変更前に設定されているTTLの時間の間、MX-A、MX-B どちらにメールが届くかわからない時間帯が生まれます。
これは世の中のDNSキャッシュサーバが改めて DNS に問い合わせるようになるまでの時間で、それまではキャッシュされているデータ MX-A のMXレコードが有効な状態なためです。
あるメール送信サーバが MX-B にメールを届けるようになる条件は
- メール送信サーバが名前解決した際に MX-B を取得するようになること
です。
ここからが本題で、テストしたいことが、 MX-B の設定が正しいかどうかなのか、DNSへの設定が正しいかどうかなのかによって、確認方法が異なります。
MX-Bの設定が正しいかどうかの検証
この場合は、
- MX-B に対してSMTP接続をしメール送信した際に想定通りのメールボックスへ配送されるか
を試すことになります。
最も簡単なのは、お使いのメーラーのメール送信サーバ(SMTPサーバ)を MX-B にし、MX-B が受信するはずのメールアドレスや、エラーとすべきアドレス宛のメールを送信することです。
DNS への MX-B への設定が正しいかの検証
これは
- DNS へ問い合わせた際に正しく MX-B をMXレコードとして返すか
を検証することになります。
例えばdig を使う場合、
dig +norec mx ドメイン名 @[dns]
という書式で問い合わせた際に MX-B が返ってくれば設定は正しいことが確認できます。
※上記問い合わせは dns に対して再帰検索をさせない(自分が回答できるものだけ回答する)状態で ドメイン名 の mx レコードを問い合わせる、という意味です。
なお
MX-A が受信したメールを MX-B に全転送することで、MX-A に届いたメールも MX-B にたどり着かせることができます。
例えば Postfix であれば transport という設定を利用して設定することができますので、合わせて検討するといいかと思います。