enumとenumClass

Question

enum classというものがc++11で追加され、
スコープができるのが強みらしいですが、

↓でも実行できる
enum XXX
{
a,
b
}

int i = XXX::a

enum単体 (enum classと書かないでも) スコープ指定ができていました。
これはc++11移行で変更があったということでしょうか？
またそうであれば enum classとわざわざ書くメリットはないのでしょうか？

Answer 1

従来enumが抱える問題点として、例えば無関係な2つのライブラリX, Yにある無関係な列挙体型E1, E2でたまたま同名の列挙子Aを定義していると重複定義エラーとなってしまいます。このようなトラブルを避けるため列挙子の名前を長く説明的にする対処が行われますが、問題を100%解決できるわけではありませんでした。

// ライブラリX
enum E1 {
  A, B, C
};

// ライブラリY
enum E2 {
  A, // 全く関係ないE1::Aと名前が衝突
};

C++11で導入されたenum classであれば各列挙体E1, E2それれぞれでスコープを持つため、E1::AとE2::Aが衝突することはありません。

cpprefjpサイトの「スコープを持つ列挙型」に詳細説明があります。

Comments

[apa]

なるほど
スコープできていてもしっかりエラーになるんですね。
知らなかったです
ありがとうございました

[yohhoy]

旧来のenumはスコープを持たないため、C++11以前はエラーとなっていました。
https://wandbox.org/permlink/eQFTZ3j5D0RHdxyb

enumでもE::Aのようにオプション的に書けるようになったのは、C++11でclass enumが追加された副作用というかオマケ的な位置づけですね。

Answer 2

これだとダメ．

enum E1{ a,b };
enum E2{ a,b };

これはOK．よかった．

enum class E1{ a,b };
enum class E2{ a,b };

Comments

[apa]

返信ありがとうございます
enum classの用途が知れてよかったです
ありがとうございました

[fana]

被ることを避けるのが目的だとするなら

namespace E1{ enum { A,B }; }
namespace E2{ enum { A,B }; }

これとどんだけ違うんだよ？　っていうと若干疑問ではある．