Q&A
実現したいこと
WSL2のUbuntu 20.04にインストールしたRStudio Serverを使えるようにしたい。
発生している問題
インストール後、出来上がったサーバーにhttp://localhost:8787からアクセスすると、ログイン画面には進むことができました。しかし、ログイン情報を入力し、ログインしようとすると、以下のようにサーバーに接続できなかったとエラーメッセージが出ました。
「原因解明のために試したこと」を行った結果、恐らくログインできない原因は、ポートが開いていないためだと予想しています。
Rstudio Serverのインストール手順
Rstudio Serverのインストールは(https://qiita.com/amatsuo/items/0e82bc6226c028dbdb4c)の方法に従いました。具体的にはdebファイルをダウンロードした後、インストールするだけです。
ちなみに、リンク先では、Rstudioのインストール以外に、wslのアップデートと最新版のRのインストールも行っていますが、どちらも成功しています。
原因解明のために試したこと
①hash値を確認し、インストールに使用したdebファイルは正しくダウンロードできていることを確認しました。
➁netstatコマンドを実施し、サーバーとの接続に使用している8787番ポートの接続状態を調べたところ、利用可能であることを示すリスニング状態であることを確認しました。
一方で、nampコマンドを実施したところ、サーバー用に使用した8787番を含むすべてのポートが閉じていることを確認しました。
③ポートを開くために、とりあえずセキュリティーソフトを無効化した状態でサーバーへの接続を試みましたが、接続できませんでした。ただし、セキュリティーソフトを無効化した状態でもポートは開いていませんでした。
お聞きしたいこと
接続できない原因はポートが開いていないからだと思うのですが、この認識は正しいでしょうか？そして、ポートが開かないことが原因の場合、何かポートを開く方法はありますでしょうか？
補足情報
・Windows10 Pro 64bitを使用しています。
・実行環境はwsl2のUbuntu-20.04です。
・セキュリティーソフトはMacfeeを使用しており、Macfeeを無効化するとWindows ファイアーウォールも一緒に無効化されるらしいです。
以上になります。どうぞよろしくお願い致します。
回答1件
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ベストアンサー
接続できない原因はポートが開いていないからだと思うのですが、この認識は正しいでしょうか？
いいえ、「ポートが開いていない」というのを 「TCP のレベルで接続できない」 ことを意味していると仮定した場合、その認識は誤りです。
何故ならば、もしも本当に TCP/8787 へと全く疎通できないのであれば、 http://localhost:8787 にアクセスした際に全くデータのやり取りが出来ず、 ログイン画面すら表示されるはずがない からです。そういった場合は、通常はブラウザに組み込みのエラー画面が (例えば Chrome であれば、「このサイトにアクセスできません」等のメッセージが) 表示されるはずです。しかし今回は RStudio Server のログイン画面が表示されている以上、 RStudio Server との TCP レベルでの接続は成立している と言えます。
また、 nmap を用いた仮説の検証を行っているようですが、今回は以下の 3 つの理由で不適切と言え、特に「TCP/8787 に疎通できていない」ことの証明にはなりません。
nmapはオプションなしに実行しても、 (その実行結果が "All 1000 scnned ports..." と述べている通り) 特に著名な既知の 1000 ポートをスキャンするだけ であり、そしてこの記事に依る限り、その中に TCP/8787 が含まれていないから
つまり、 TCP/8787 に対する検証として全く機能していません。
- 疎通を確認するのであれば、実際に接続を行いたいホスト側 (Windows 側) から行うべきであるから
現状では WSL2 上で、つまりゲスト上でゲスト自身に接続できるかを確認しているように見えますが、もしそうであれば、仮に TCP/8787 を指定して nmap を実行したとしても、その結果は「ホストからゲストに接続できない」という問題とは関係がないことになります。
- WSL2 では「ゲスト側のネットワーク環境はホストとは独立しており、本来はゲストの IP アドレスを指定して接続しなければならないが、 利便性のために localhost の場合は勝手にポート転送してくれる」 という非常に特殊な環境であり、
nmapが期待通りに動作するかに疑念が残るから
そして、ポートが開かないことが原因の場合、何かポートを開く方法はありますでしょうか？
以上より、ポートがどうのといった話は全く関係がないと言えます。
では何が悪いのかですが、これはどうも単に RStudio Server がログイン時の初期化処理に失敗した際、 "Unable to connect to service" という不親切なエラーメッセージを出力する仕様である だけのように思われます。実際、このエラーメッセージで検索をしてみると、以下のようにいろいろなパターンでの遭遇事例が散見されます。
- ログインしようとした ユーザのホームディレクトリが無い というエラーに対し "Unable to connect to service"
- 似たような話で、ユーザのホームに有る
.rstudioディレクトリの権限がおかしい というエラーに対し "Unable to connect to service" - macOS X では正しく動作しないバージョンであった ことが理由で "Unable to connect to service"
- 使用している 正規表現ライブラリ (PCRE) がロードできなかった ために "Unable to connect to service"
まあ、表側に対してエラーの詳細を隠すことが悪ではないのですが、少なくとも、 "Unable to connect to service" というエラーからだけでは、本当の原因が何かは分からないということですね。
というわけで、結論としては一旦、 TCP 的な疎通について疑うことはやめましょう。その上で、単に 「RStudio Server が正しく動作していない」 という視点で考え、 ログ をよく確認 しながら、実際に何が起こっているのかを探っていくというのが、解決に繋がる道なのではないでしょうか。
投稿2020/12/21 15:46
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