Qt(C++ Linux)でシリアルポートにライトしてもしばらくの間電文が外部に送出されないことがある

Question

Qtのシリアルポート(RS232C)にライトした後、接続先のシリアルポートに電文がしばらくの間送出されず
しばらくたってから(1-2秒後)に送出されるという現象に悩んでいます

ヘッダでQSerialPort port;を定義

iret = port.write(data, len);
if(iret >= 0){
    port.waitForBytesWritten (0);
    port.flush();
    qDebug() << "成功";
}else{
    qDebug() << "失敗:" << port.errorString();
}

と言うところで確実にQtのシリアルポートのライト関数には書き込めているのですが
送信先の機器に電文が届かず、
上記のロジックを複数回実行しある程度バッファがたまったところで、一気に送信してるような動作をしています

毎回そうなるわけでも無く、
1回のwriteの実行で即座に送信することの方が多いのですが、たまに溜め込んでしまうような動きをしています
相手側の機器をPCのシミュレーターにしても同じ動作をするので送信側なのは間違いないようなのですが
Qtでシリアルポートにライトした電文をフラッシュするには上記の方法以外に何かあるのでしょうか

Answer 1

port.waitForBytesWritten() と port.flush() の戻り値は true ですか？

waitForBytesWritten() の引数は、書き込み完了待ちのミリ秒なので、0 を指定すると書き込み完了を待たずに false を返すことがありそうです。

flush() はなにかしらのデータが書き込まれたら true なので、すべて書かかることを保証してはいないようです。
https://doc.qt.io/qt-5/qserialport.html#flush

一般的には waitForBytesWritten() を引数なしで（もしくは十分な秒数で）実行し、データの書き込みを待ちます。

シリアルポートに書き込まれずに内部のバッファにたまっているデータは bytesToWrite() で調べることができます。
https://doc.qt.io/qt-5/qserialport.html#bytesToWrite

QSerialPort の内部の実装的には、このあたり の処理にあたると思うので、デバッガで追ってみるといいかもしれません。