厳密に言うなら『イテラブル』でしょうか。
でも『シーケンス』でも『コレクション』でも、どれでも通じるとは思います。
for i in x: の x の部分だけを指す呼び方はおそらく無いです。
言語仕様上では『式リスト』と呼ばれているようですが、便宜上こう表現しているだけでしょう。
for_stmt ::= "for" target_list "in" expression_list ":" suite
["else" ":" suite]
式リストは一度だけ評価されます。その結果はイテラブルオブジェクトにならなければなりません。 expression_list の結果対するイテレータが生成されます。
引用元: 8. 複合文 (compound statement) — Python 3.8.4rc1 ドキュメント
イテラブルとコレクションとシーケンスの違い
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イテラブル | __iter__ を持ちます。 |
コレクション | __contains__ 、__len__ を持ちます。コレクションはイテラブルです。 |
シーケンス | __getitem__ を持ちます。シーケンスはコレクションです。 |
参考: collections.abc --- コレクションの抽象基底クラス — Python 3.8.4rc1 ドキュメント