Makefileで外部プログラムから変数を取得する方法

Question

前提・実現したいこと

Makefileで外部プログラムから値を取得したいです。

VAL := `<command>`

或いは

VAL := $(shell  <command>)

で外部プログラムから値を取得できる事は分かっています。但し、それぞれ問題があり良い方法が見つかりません。

発生している問題

VAL := `<command>`

では参照される度に実行がなされてしまいます。ランダム値の様な実行する度に違う値が返ってくるプログラムなので参照する度に違う値になってしまいます。実行は一回で参照を複数回しても同じ値を参照するようにしたいです。

VAL := $(shell  <command>)

では実行が一回で値を取り込み、何回参照しても同じ値が返ってくるのですが、別の問題として環境変数を設定しないとプログラムが実行できないというのがあります。Makefile側で持っている変数をshの環境変数として設定できればうまく行くと思うのですが。exportでは設定されませんでした。

該当のソースコード

これだとechoの度にrandom.plが実行されて全て違う値になってしまう。

export DIR=$HOME/my_run_directory
VAL := `random.pl`

run :
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

---

これが実行できればechoは全て同じ値になるが、random.plを実行する際に$DIRを環境変数として設定せねばならず、別のshellとだからなのかMakefileからexportでは渡す事が出来ない。

export DIR=$HOME/my_run_directory
VAL := $(shell random.pl)

run :
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

なにか良い方法を知っている方はぜひ教えてください。

Answer 1

以下のようにenvコマンドでDIRを渡すのはどうでしょうか？

VAL := $(shell env DIR=${HOME}/my_run_directory random.pl)

Comments

[vega77]

どうもありがとうございます。

同様にシェルコマンドのexportを使っての環境変数設定でもできました。その場合別コマンドなので;が必要です。
あと、Makefileで設定したDIRを渡したいのでexport DIR=$(DIR)の方がい良いですね。

DIR := $(HOME)/my_run_directory
VAL := $(shell env DIR=$(DIR) random.pl)

or

DIR := $(HOME)/my_run_directory
VAL := $(shell export DIR=$(DIR); random.pl)

ただこの方法だと設定する環境変数が沢山になってくると一つ一つ渡さないといけないので大変になってきます。
できたら`random.pl`の方を使ってexportで設定した変数を自動でシェルの環境変数に渡したい所です。
でも下で思いついた一旦ファイルにダンプする方法が使えない場合にこちらの方法が使えそうですね。

Answer 2

自分で解決方法思いつきました。

export DIR=$HOME/my_run_directory
VAL := `cat rand_val.txt`
run : 
    random.pl > rand_val.txt
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

export DIR=$HOME/my_run_directory
run : 
    random.pl > rand_val.txt
    $(eval VAL := `cat rand_val.txt`)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

export DIR=$HOME/my_run_directory
run : 
    random.pl > rand_val.txt
    $(eval VAL := $(shell cat rand_val.txt))
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

これらでできます。echoでVALを表示する前にrandom.plを実行してその結果を一旦ファイルにダンプします。そのファイルの内容をcatで表示します。上二つではそのcatコマンドをVALにマクロとして設定します。一番下のやり方では$(sehll)を使ってcatで表示した結果をVALに入れています。

random.plを実行してファイルにダンプする部分を別にして

export DIR=$HOME/my_run_directory
#VAL := `cat rand_val.txt`

run : get_VAL
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

get_VAL : rand_val.txt
    $(eval VAL := $(shell cat $<))
#   $(eval VAL := `cat $<`)
    @rm -f $<

rand_val.txt :
    random.pl > $@

の様にすると分かりやすくて良いかもしれません。

あと、以下の最初にファイルにダンプする方法でも可能でした。

export DIR=$HOME/my_run_directory
DUMP := `cat rand_val.txt > rand_val.txt`
VAL  := $(shell cat rand_val.txt)

run : get_VAL
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)
    echo $(VAL)

もっと良い方法を思いついた人がいたら是非お願いします。引き続き回答を募集します。

Comments

[unoSSkR]

At first, it sounds strange you have random number returned by the executable. Commonly return as exit code whether that executalble would end to success or fail.

[vega77]

Thanks for your comment.
It's not necessarily common. It's completely up to the program. Take the following simple C program for example.
int main (int a, int b) {return (a+b); }
If you compile and run this program, then, you'll get the result number of a+b, not sucess/faill exit code.

[unoSSkR]

Viewpoint of not technique but manner.

Answer 3

質問内にあるDIRの使い方を誤解しているかもしれませんが、以下でいいのでは。

make DIR=hoge run

Comments

[vega77]

どうもありがとうございます。そうですね。それとはちょっと問題が違います。DIRをMakefileに渡すのではなく、Makefileの中で設定されたDIRをMakefileから実行するrandom.plに渡したいです。
``で実行されればexportで渡るのですが、$(shell )での実行だと渡らない様です。