shellの構文について$(<)と$()の違い

Question

パスワード生成などで、ランダムな１６文字のパスワードを設定したく"/dev/urandom"を利用したいのですが、その際に１つわからないことがあります。

# エラー：Permission denied
val1=$(/dev/urandom tr -dc 'A-Za-z0-9!$%&()*+,-./:;<=>?@[]^_{|}~' | head -c 16; echo)
# １６文字ランダムに表示される
val2=$(< /dev/urandom tr -dc 'A-Za-z0-9!$%&()*+,-./:;<=>?@[]^_{|}~' | head -c 16; echo)
echo ${val1}
echo ${val2}

不等号がどういう風に作用しているのか理解せずに利用しているため、ご教授願いたいです。

Answer 1

Shellの 構文としては var=$( ... ) です。
カッコ内の コマンドライン文字列が 実行され、標準出力の内容が 変数 var に代入されます。

コマンドライン文字列は、基本的には コマンド 引数 ... という形になりますが、< ファイル コマンド 引数 ... という書き方は、入力のリダイレクトというやつで、ファイルをコマンドの標準入力にリダイレクトさせる書き方です。

/dev/urandom tr -dc 'A-Za-z0-9!$%&()*+,-./:;<=>?@[]^_{|}~' | head -c 16; echo

この場合、/dev/urandom が実行ファイルとして 解釈されますが、実行権限がないので パーミッションエラーになります。

< /dev/urandom tr -dc 'A-Za-z0-9!$%&()*+,-./:;<=>?@[]^_{|}~' | head -c 16; echo

この場合は、/dev/urandom ファイルが tr コマンドの標準入力にリダイレクトされます。
cat /dev/urandom | tr -dc ... と書いた場合と同じ結果になります。

Comments

[harurun]

凄くわかりやすかったです！
ありがとうございます。