「estimatedRowHeight」にて、予めセルの高さを計算する理由について

Question

TableViewを学習していて、疑問だった点があります。
それは、estimatedRowHeightについてです。
estimatedRowHeightは以下の為、Cell作成の際は組み込みが必要なのかと思いますが、実際の計算処理を遅延させる仕組みとはどういうことなのでしょうか？

あらかじめセルの高さの概算値を設定しておいて実際の計算処理を遅延させる仕組み

予め高さを計算しておく意味がいまいち掴めません。どなたかお詳しい方いましたら、ご助言頂けましたら幸いです。

Answer 1

中の実装を見たわけではないのでほとんど推測ですが

1. セルの高さが個々で違う場合、すべてのセルのレイアウト処理をしないとスクロールビュー内でのコンテンツサイズが判らない
2. TableViewはセルのリサイクル機構があり、画面に見えているセルしかビューを構築しない

という仕様があり、1と2は相反するものになります。

そこで、とりあえずestimatedRowHeightでセルの高さを適当に使うことで、判っているセルサイズはそのサイズを使い、判っていないセル（画面外のセルなど）はestimatedRowHeightのサイズを使うことで、全体としてのコンテンツサイズ（スクロールバーの位置やバーの長さ）をとりあえず決めます。

あとは実際にスクロールなどしてセルの正確な高さが判ったら、徐々に全体としてのコンテンツサイズ（スクロールバーの位置やバーの長さ）を補正していくことで、スムーズなスクロール処理を実現させようとしているのだと思います。

Comments

[ruuuu]

ご回答ありがとうございます。
> 判っていないセル（画面外のセルなど）はestimatedRowHeightのサイズを使うことで、全体としてのコンテンツサイズ（スクロールバーの位置やバーの長さ）をとりあえず決めます。
こちら、凄く納得できました。なんの為に見積もりの高さを出すのかが疑問だったので、かなりスッキリしました。

[ruuuu]

すみません。立て続けのご質問で申し訳ないのですが、基本的には見積もりの高さを出すということは、画面外のセルを考慮する必要があるからだと理解しておりますが、そうなりますと、セルの数が少ない = 画面内に収まるセルしか作成していない、場合は「estimatedRowHeight」は指定しなくても良いといった感じでしょうか...?

[takabosoft]

取説を読んだ感じでは
https://developer.apple.com/documentation/uikit/uitableview/1614925-estimatedrowheight
> デフォルト値はautomaticDimensionであり、テーブルビューはユーザーに代わって使用する推定高さを選択します。
とあるので、指定しなくても動きはすると思います。