VS拡張の開発にReactivePropertyを使用したときにFileLoadExceptionが発生する

Question

OSはWindows10です。ReactivePropertyを使用したVSIXの開発について起きた問題について質問させてください。質問はいくつかありますが、それぞれの点について分かる方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。詳細は後述します。

• VSIXプロジェクト上でReactivePropertyを使おうとしたところFileLoadExceptionの例外が投げられた。VSIXプロジェクト上でReactivePropertyは使えるか？使えるとしたら(恐らく自分の環境に問題があるということなので)どうすればいいか？
• 調べたところ、いくつかのアセンブリのロードに失敗していることが分かった。これは今回の問題に関係あるか？どう解決すればいいか？

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Visual Studio 2015 Communityを使用してVisual Studio拡張機能(VSIX)を開発しています。自作ツールウィンドウを追加しようとしていて、ライブラリとしてRxとReactivePropertyを使用しているのですが、VSIXプロジェクト上でReactivePropertyクラスを使おうとするとFileLoadExceptionの例外が投げられてしまいます。ReactivePropertyとVSIXプロジェクトの相性が悪いのでしょうか？

今回の問題について調べたところ、Fusion Log Viewerを使用することでロードできなかったアセンブリが分かるらしいので使ってみたのですが、「Microsoft.VisualStudio.Data.Tools.DataCompare」や他のいくつかのアセンブリが見つからないというログが得られました。しかし、このログが出力される状況でもReactivePropertyを使わなければ正しく拡張機能が動作するようで、これが原因なのかは分かりません。このアセンブリは「Add Reference」から追加できるアセンブリのリストにはありませんでした。このアセンブリは何者でしょうか？何か足りないSDKなどがあるのでしょうか？

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このエラーは自分の環境で再現性がありました。再現の手順を示します。

まず、Developer Command Prompt 2015を管理者として実行し、コマンドプロンプト上でfuslogvwコマンドでFusion Log Viewerを起動します。このビューワの設定でバインド ログを記録するようにしておきます。

次に、Visual Studio 2015 Communityを起動し、「VSIX Project」テンプレートを使用してプロジェクトを作成します。「RPissue」と名づけます。作成したら、Solution Explorerから作ったプロジェクトを右クリックし、「Add>New Item」を選択し、Add New Itemダイアログから「Extensibility>Custom Tool Window」を作成します。「ToolWindow1.cs」と名づけます。その後プロジェクトをビルド・デバッグ実行し、起動したVSのインスタンス上で今回作るツールウィンドウである「View>Other Windows>ToolWindow1」ウィンドウを開きます。この時点では例外は投げられませんが、Fusion Log Viewerを最新の情報に更新するといくつかのアセンブリが読み込みに失敗したものとしてログとして現れます。ログに現れたアセンブリ名は以下のとおりでした。

• Microsoft.VisualStudio.Data.Tools.DataCompare(Version=14.0.0.0)
• Microsoft.Vsix.TemplatesPackage(Version=14.0.0.0)
• EnvDTE(Version=7.0.3300.0)
• Microsoft.VsHub.Services.Immutable(Version=1.0.0.0)

次にNuGetパッケージマネージャを開き、ReactiveProperty2.3.0.1をインストールします。インストールした後に実行して自作ツールウィンドウを開いてもまだ例外は投げられません。

最後に、コードのどこかでReactiveProeprtyを使用します。たとえばToolWindow1Control.xaml.csで以下のように使用したとします。

namespace RPissue
{
    using System.Diagnostics.CodeAnalysis;
    using System.Windows;
    using System.Windows.Controls;


    public partial class ToolWindow1Control : UserControl
    {

        public ToolWindow1Control()
        {
            this.InitializeComponent();
            // ReactivePropertyを使用する
            var property = new Reactive.Bindings.ReactiveProperty<int>(12);
        }

        [SuppressMessage("Microsoft.Globalization", "CA1300:SpecifyMessageBoxOptions", Justification = "Sample code")]
        [SuppressMessage("StyleCop.CSharp.NamingRules", "SA1300:ElementMustBeginWithUpperCaseLetter", Justification = "Default event handler naming pattern")]
        private void button1_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
        {
            MessageBox.Show(
                string.Format(System.Globalization.CultureInfo.CurrentUICulture, "Invoked '{0}'", this.ToString()),
                "ToolWindow1");
        }
    }
}

これを実行し、自作のツールウィンドウを開きます。すると次のような例外が投げられます。

An exception of type 'System.IO.FileLoadException' occurred in RPissue.dll but was not handled in user code

Additional information: Could not load file or assembly 'ReactiveProperty, Version=1.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=null' or one of its dependencies. A strongly-named assembly is required. (Exception from HRESULT: 0x80131044)

これが今回問題となっているエラーについての例外です。

Answer 1

VSIX は、デフォルトで厳密名が設定されますので、そのままだと署名されていない ReactiveProperty は読み込めません。
プロジェクトの設定から、厳密名を外す必要があります：

Comments

[退会済みユーザー]

ご回答ありがとうございます。実際に厳密名の設定をオフにしてみたところ、例外が投げられなくなり、問題が解決しました。本当に助かりました。どうもありがとうございます。

Answer 2

外しているかもしれませんが、ちょっと古い記事でVisual Studioを機能拡張する - ライブラリとプロジェクトテンプレートの追加というものがありました。

記事内で

VSIXパッケージを作成するには、Visual StudioのUltimateエディションが必要です

という文言がありましたが、こちらは大丈夫でしょうか？使用されている開発環境が対応いていなければ、そもそも必要なライブラリがインストールされていないことになります。

Comments

[退会済みユーザー]

ご回答ありがとうございます。自分もVSIXの作成にあたってその記事を読んで、Ultimateでないと開発できないのかなと思ったのですが、Visual Studio 2015 Communityでは今回の問題を除けば今のところ問題なくVSIXの開発から、作成したVSIXのインストールまでできているようなので大丈夫かと思っています。Visual Studio Extensibility Templatesという拡張機能をインストールすることで開発できるようになるみたいです（自分の環境ではいつのまにかインストールされていましたが……）。続きを読む ∨