デリゲートメソッドの理解が正しいか教えて頂きたいです

Question

Delegateメソッドの使い方に関しまして、自分の理解が正しいかどうか分からなかった為、ご質問させて頂きました。
以下のコードにおきまして、画面がロードが開始した際に使われるメソッド func webView〜didcommit及びfunc webView〜didfinishは デリゲートメソッドであるかと思います。このデリゲートメソッドなのですが、基本的には、使用する際class ViewController: UIViewController,WKNavigationDelegateこのようにし、継承するクラスのような記述をするかと思います。自分の理解では、クラスとの違いにつきましては、必ず使用するメソッドはオーバーライドしなければならず、webView.navigationDelegate = selfこのようにデリゲートプロパティをもつ、インスタンスに対し、どこのクラスで処理を行うかを指定しなければならない(今回の場合はselfを指定している為、ViewController内で、func webViewの処理を行わなければならない)このように理解しているのですが、合っていますでしょうか...？
もし、理解に間違いなどありましたら、教えていただけましたら幸いです。
よろしくお願いします。

import UIKit
import WebKit

class ViewController: UIViewController,WKNavigationDelegate {
  
  var webView = WKWebView()

  @IBOutlet weak var indicator: UIActivityIndicatorView!
  
  @IBOutlet weak var toolBar: UIToolbar!
  
  
  override func viewDidLoad() {
    super.viewDidLoad()
    
    //実体になっているか
    
    
    //大きさ
    webView.frame = CGRect(x: 0, y: toolBar.frame.size.height, width: view.frame.size.width, height: view.frame.size.height - toolBar.frame.size.height*2)
    view.addSubview(webView)

    
    
    //何をロードするか
    webView.navigationDelegate = self
    let url = URL(string: "https://www.yahoo.co.jp/")
    
    let request = URLRequest(url:url!)
    
    webView.load(request)
    
    
    //ロードが開始された時
    func webView(_ webview:WKWebView, didCommit: WKNavigation){
      print("読み込み開始")
      indicator.startAnimating()
    }
    
    //ロードが完了した時
    
    func webView(_webView: WKWebView, didFinish navigation: WKNavigation!){
      print("ロード完了")
      
      indicator.stopAnimating()
      
    }
    
    //どこにつけるか
    
    
  }

  @IBAction func go(_ sender: Any) {
     
  }
  
  @IBAction func back(_ sender: Any) {
    webView.goBack()
  }
}

Answer 1

WKNavigationDelegateはクラスではなくて、プロトコルです。従って、class ViewController: UIViewController,WKNavigationDelegate という文は、「ViewControllerは、UIViewControllerクラスを継承し、WKNavigationDelegateプロトコルを適用したクラスである」と宣言しています。
親クラスとプロトコルを並べて書きますが、実際には意味が違っています。（なお、プロトコルより先に親クラスを書かないとエラーになります）

クラスの継承については、ご理解のとおりです。

webView.navigationDelegate = selfという文は、webViewにselfを呼んでくれと頼んでいます。

これは、webViewに対して、selfがWKWebViewDelegateプロトコルに準拠したオブジェクトである事を伝えています。webView.navigationDelegateの型が、WKNavigationDelegateプロトコルなので、selfを代入できる事でコンパイル時にそのことが保証されます。
これによって、webViewは、selfが実装している、WKNavigationDelegateプロトコルのメソッド類を呼び出すようになります。

ということは、WKNavigationDelegateプロトコルは、webViewがどのようにselfを呼ぶかを規程したインターフェースだという事です。

プロトコルには、必須のメソッドと、そうでないメソッドを定義できます。必須のものは、提供しなければビルドできません。必須でないものは提供しなくてもかまいません。

デリゲートの場合は、必須でないメソッドが多いので、必要なものだけつまみ食いして作ることができて、便利です。

デリゲーション（移譲）は、デザインパターンです。オブジェクト指向における技みたいなもので、責任の移譲などといいますが、要は、実際の処理(責任)を、未来に実装されるものに任せる(移譲する)仕組みです。将来実装してもらうために、インターフェースだけをWKWebViewDelegateプロトコルとして定義しておいて、それを使うように、WKWebViewを作ってあります。そのようにして、個々のユーザーがあとからWKWebViewの動作をカスタマイズできるようにしています。

なお、Swiftでは、プロトコルは、クラス、構造体、列挙型に適用できます。

余談ですが、WKNavigationDelegateのメソッドを定義するとき、overrideをつけないのは、クラスではなくインターフェースだから、だと思っています。
元々、「インターフェース」は、実装ぬきで型のみを抜き出した概念でした。クラスへのインターフェースの適用は、型だけしかない所に中身である実装を与えるものであって、既存の実装を上書きするのとは異なります。
しかし、実際には、Swiftのプロトコルはプロトコルエクステンションでデフォルト実装を持たせられる、変わったインターフェースです。デフォルト実装がある場合、個々のクラスの実装でそれを「置き換える」ので、overrideしているようなものと解釈できるようにも思います。Swift.orgをみてみたら、overrideをつけたいとう要望が時々出ては、一部が強く反対して実現していないようでした。

Comments

[aae_11]

ご丁寧に教えてくださりありがとうございます。
デリゲートに関しては、理解が難しく前回も質問させて頂いたのですが、詳しくご説明頂き助かりました。
大分理解が出来ましたので、また、分からなくなった際は頂いたご回答を見返させて貰うなどし、引きづつき勉強を続けていきたいと思います。

Answer 2

とりあえず

//ロードが開始された時

func webView(_ webview:WKWebView, didCommit: WKNavigation){

などのいくつかの関数がviewDidLoad()関数の中に書かれている気がしますが、これだと動かないと思いますので、
viewDidLoad()の外で実装してください。

このように理解しているのですが、合っていますでしょうか...？

たぶん理解は合っていると思います。
デリゲートはあくまで実装方法の名称のようなものであって、Swift的には「プロトコル」という機構を使って実現しています。

そして

必ず使用するメソッドはオーバーライド

プロトコルに書かれた関数を実装することを「オーバーライド」とは、たぶん呼ばないのではないかと思います。
(overrideキーワードも付けませんしね)

※自信ないです

Comments

[aae_11]

ご回答ありがとうございます。
取り敢えずは、現状のコードに関しましては、ビルドしてみた感じでは、問題はありませんでした。
確かにオーバーライドというのは、違うかもしれませんね...
デリゲートに関しては、少し難しく、理解しにくかった為、一安心できました...