SSHの認証(UNIX系)という前提のもと、以下記載します。
【大規模なプロジェクトでの話】
- 開発期間中は秘密鍵・公開鍵による認証を使用しない
開発期間中はSSHをパスワード認証で暫定的に運用し、
システムをステージング環境に移行する段階で公開鍵認証を導入します。
これは開発期間中は関わる人員が多く、また開発環境自体に
ある程度フレキシブルに操作できる必要性があるからです。
- ステージング環境・本番環境へ接続できる端末を限定する
ステージング環境及び本番環境へ接続できる端末は、
一定のセキュリティが確保された場所からのみ許可します。
また、共通アカウントを使用せず全て個人アカウントで作業を行い、
鍵の発行状況に関してもセキュリティ・マネージャーがしっかり管理します。
その上で、各アカウントのみがアクセスできる場所(通常は接続用端末のユーザーのホームディレクトリ)に鍵を保管します。
※入退室が管理され、作業履歴もきちんと残す環境に保管されることになります。
==>>大規模なプロジェクトでは作業に様々な制約を課すことで、
秘密鍵の扱い以前に十分にセキュアな状況を作り出します。
【小規模なプロジェクトでの話】
※現在の私のパターン
- USBメモリに保管して、端末には保管しない。
ワークスタイルの変化から一つの端末(デスクトップやノートPC)で作業が行えず
どうしても出先の環境で作業をせざるを得ないことがあります。
企業によってはUSBの差込口に封がされている場合もありますが、
そうでないのであれば、USBメモリに秘密鍵を入れて、それを持つ方が、
複数の端末に鍵を保管するよりセキュアな状況が作れます。
この問題はヒューマンエラーに弱いこと。
つまりUSBメモリをそもそも紛失してしまっては元も子もないことです。
数人の開発者を率いる必要がある場合、個々の開発者に対して
一定のセキュリティ教育を実施しても、もともとの性格や立ち振る舞いから
ヒューマンエラーを起こしやすい人というのはいます。
※これは100%防ぎきることが出来ないものです
ただし絶対に(いや絶対はないので99%としましょう)ヒューマンエラーを起こさないように配慮することが
出来れば、これは最も効率的で確実な方法だと思います。
※私はUSBメモリを持って移動する際は「必ずここに入れる」というルールを
徹底しています。そして作業前、作業後、移動前、移動後という節目で
チェックし、ミスを起こさないように気を付けています。当然ではありますが、
USB等手元にある状況ではお酒は一切飲みません(これは重要)。
- 複数の秘密鍵を持つ必要がある場合
基本的ですが、そのUSBメモリの中でフォルダ管理しています。
フォルダは「顧客」→「プロジェクト」あるいは「顧客」→「システム」→「サーバー」といったわかりやすい構成にしておくとよいでしょう。
- 機密データの所在は別途管理しています
秘密鍵に限らず、顧客情報等の機密データは、顧客によっては(パスワード等を)メールで受信というケースもあったりするので、きちんとリスト化して管理しています。
完全にその顧客やプロジェクトから離任する場合は、適宜データを(メール、サーバー、PC等から)削除して、まっさらな状態に戻します。
こうすることで、煩雑になってしまう状況を少しでも回避することが可能です。
※このあたりは機密保持契約(NDA)の内容にも関係しますので、業務をする際に何らかの契約的な縛りがあれば、当然それに従った形で行う必要があります。
バッドをするには、ログインかつ
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2014/09/17 07:17