基本的にその方針でコーディングして問題ありません。
が、そうする理由は「可読性」の問題ではありません。
「親子間の距離の調節」を行う際に子のmarginを使ってしまうと、
親要素にpaddingもborderもなかった場合、子のmarginが親要素の
外側についてしまって「親子間の距離の調節」にならない仕様があります。
親要素にpaddingまたはborderがついていれば意図したとおりに
「親子間の距離」とすることはできますが、状況によって意図したとおりに
なったりならなかったりするような使い方は間違いの元となるため、
親要素と子要素の間に距離を取りたい場合は親要素にpaddingをつけるのが原則です。
また兄弟間の距離の調節にmarginを使うのは、
そもそもmarginの用途が**「隣接する他の要素との間の余白」を作るもの**なので
それを第一優先に使うのは当然です。
paddingで代用することが可能なケースもありますが、
制作時点ではpaddingが不要だったとしても、後々paddingを追加する必要が出てきた場合に、兄弟間の距離を取るのにpaddingを既に消費してしまっていた場合には
結局marginに付け替える必要が出てきます。
またpadding同士やpaddingとmarginは隣接した場合に相殺される仕組みが
ありませんので、意図的にmargin相殺をするといったテクニックも使えないので
製作時の選択肢がひとつ減ります。
結局、どちらを使っても良さそうに見えたとしても、
基本的には「隣接する要素間の余白はmargin、要素自身の内側の余白はpadding」
という基本仕様に沿った使い方を原則とするのが最も素直な使い方なんですよね。
もちろん「原則」なので何か意図があって「例外」的な使い方をすることは否定しませんが、
あくまで仕様と原則を理解した上での例外であるべきなので、乱用は避けるべきかと思います。