PostfixでのSMTP AUTH環境でsendmailはユーザー認証せずに送信する？

以下のさくらVPSのマニュアルを読んで、自身のVPS環境にメールサーバーを構築しました。

文書中のドメインは自身のものに置き換えて、他は書かれていることをそのまま実施しています。

作業完了後、sendmailにてメール送信のテストを実施すると、何かを認証するわけでもなくそのまま送信できてしまいました。

想像では、送信時にユーザーやパスワードを聞かれると思ったのですが、これってこういうものなのでしょうか？どのようにSMTP AUTHがLinux内で認証をしているのか教えていただきたいです。

scsi

2019/08/12 10:57

質問の回答はotnさんの回答で大丈夫だと思います。さくらのVPSでメールサーバを構築するなら上記手順以外に、 SPF,dkim,dmarcへの対応逆引きのDNS登録送信starttlsへの対応をすれば迷惑メール扱いにはならないかと思います。

barbaz

2019/08/12 13:20

なるほどありがとうございます。

行動規範の内容に同意します

回答2件

ベストアンサー

smtpd_sasl_auth_enable = yesは、Postfixがサーバーとして、クライアントからの認証を受けるという設定です。Postfixがクライアントとして、他のSMTPサーバーに対して認証を受ける設定は、smtp_sasl_auth_enable = yesです。

VPSローカルのコマンドライン上で、sendmailを起動してメールを送るのであれば、認証されません。
デフォルトだと、宛先メールアドレスに対して、MXレコードないしAレコードを引いてそのサーバーの25番ポートに送信します。

ただ、レンタルサーバーとかVPSサーバーからの送信の場合、送信先によってはspam認定されることがあります。
それを避けるため、私は、契約プロバイダーのSMTPサーバーにリレーして、プロバイダーのIDで認証して送っています。

Postfix
1relayhost = [smtp.some-provider.example.ne.jp]:587
2smtp_sasl_auth_enable = yes
3smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/smtp_sasl_password
4smtp_sasl_security_options = noanonymous

投稿2019/08/12 08:35

otn

総合スコア84529

barbaz

2019/08/12 13:19

なるほど、ローカルからだと認証されないのですね。補足情報含め、参考にさせていただきます。ありがとうございました。

行動規範の内容に同意します

Postfixがどのように動くかを詳しく知りたい場合は、付属ドキュメントのOVERVIEW (ちょっと古い和訳)を読むのがいいでしょう。

 ローカル     ネットワーク
   ↓             ｜
sendmail(1)      ｜
   ↓             ↓
postdrop(1)    smtpd(8)
   ↓             ｜
maildrop         ｜
   ↓             ↓
pickup(8) →  cleanup(8) ⇔ trivial-rewrite(8)
                 ↓
              incoming

上図はPostfixがメールを受信する(incomingキューに入る)までにどのようなキューやデーモンを経由するかを表しています。
(1)と付いているのはコマンドで、(8)はPostfix内部のデーモン、どちらも付いていないのはメールキューです。

SMTP-Authはネットワークから入ってくるメールに対してsmtpd(8)で行われます。
一方、ローカルからsendmail(1)コマンドでメールを送った場合はsmtpd(8)を経由しないので認証は必要ありません。

Postfixについて詳しく知りたい場合は、OVERVIEWを含めた付属のドキュメントを読むのをお勧めします。

投稿2019/08/13 14:48