PWAからSafariを開きたい

Question

現在、Flaskを使って既存のWebアプリをPWAに対応させています。
アプリの機能でPDFをページに表示する機能があります。
PWA対応以前はSafariの「プリント」ボタンで印刷ができていたものがPWAにするとボタンそのものがなく不可能になり困っています。
そこで、PDFを出力すると同時にその出力結果を別のアプリ(PDFを印刷できるもの)に遷移させようと考えています。
一通り調べてみたのですが、具体的な方法が分からず困っています。
PWAからSafariを開く方法、もしくは他の対応方法がありましたら教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。

@app.route('/result_pdf',methods=["POST","GET"])
@auth.login_required
def PDFPage():
    //処理
    response.headers['Content-Type'] = 'application/pdf'
    response.headers['Content-Disposition'] = 'inline; filename=%s.pdf' % 'yourfilename'
    return response

このresponseでPDFを返しているのですが、これをSafariで開きたいです。

Answer 1

PWA ではその PWA が扱う URL の範囲を Web App Manifest の scope メンバで定義する 仕組みとなっているので、これによって PDF 出力の URL だけが scope から外れる状況を作る のが良いのではないでしょうか。

但し、 scope は 単純な URL の前方一致で判定される ため、恐らくは次の何れかの方法で PDF 出力以外の (PWA に対応した) 部分が独立する ように、 サイト全体の URL 構成を変更する必要が出てくるかと存じます。

1. PWA 対応部分は全て https://example.com/pwa/ といったサブディレクトリに全て入れ込んでしまい、 PDF 出力だけをその外にある URL で実行する
2. PDF 出力だけ、 URL 上は別のドメインで配信する

※他に「PDF 出力への URL だけ敢えて http:// でアクセスし、 Safari で開かせた後に https:// へとリダイレクトさせる」という実装だけなら簡単な方法もありますが、あまり綺麗ではありませんし、一時的にでも insecure な経路を入れ込むことになるので推奨はしません

何れにせよ、 Flask でどうやるかというよりは、 どのような URL 構成にするか、どのようにデプロイするか といった部分の問題かと思われます。

因みに、 Android の Chrome や Firefox では、仮に scope 内へのリンクであったとしても target="_blank" や window.open() を使うと PWA の外側で開くことが可能になるはずですが、残念ながら iOS の Safari では対応していなかったように思います。この辺りは、まだまだ iOS Safari での PWA 対応が後追いで弱いということでしょうね (Notification も使えませんし) 。