パスを通すとディレクトリを移動するということの違いについて

Question

パスを通すとディレクトリを移動するということの違いについて

題名通りなのですが、
pythonなどにおいて使いたいライブラリまで移動してそのモジュールを
利用しているのですが、
（以下例、tensorflowライブラリまでパスを通すなどに利用）

import os
os.chdir("C:\")

これはディレクトリを移動しているのですが、パスを通すということとは
違うのでしょうか。
初歩の初歩で詰まっております。
解答していただける心優しい方がいれば恐縮です。
よろしくお願いします。

Answer 1

「パスを通す」というのは、通常は「実行ファイルの検索対象パスを追加する」という意味で使います。
環境変数 PATH に実行ファイルのディレクトリを追加しておくことで「あるコマンド名の実行を指示されたときに探しに行くべきディレクトリ一覧」をシステムにあらかじめ教えておくということです。

Pythonのモジュールを探す「パス」の場合は sys.path および PYTHONPATH です。

import sys
print(sys.path)

sys.path の内容を確認してみるとわかるのですが、最初に '' という空文字があります。
これは現在のディレクトリを自動的にパスに追加するという意味です。
なのであからじめ移動しておけばパスに追加された形にはなるのですが、あまりおすすめしません。

一番手っ取り早い方法は pip install でインストールすることですが、インストールせずに使いたい場合は PYTHONPATH 環境変数に追加することでも利用可能になります。
詳しくは公式ドキュメントを探してみてください。

Answer 2

PATH という環境変数があり、そこに目的のファイルのあるディレクトリまでのフルパスを登録すると、ファイル名だけで実行ファイルなどを探すことができます。これを「パスを通す」と言います。

要するに環境変数を使って特定のディレクトリを「ここは実行ファイルのあるディレクトリです」と宣言するようなものと考えてください。

パスを通すのは以上のようにディレクトリを登録することで、カレントディレクトリを移動することとは根本的に違います。

Answer 3

現在いるディレクトリを ｢カレントディレクトリ｣ とか ｢作業フォルダ｣と呼びますが、
ディレクトリを移動するということは ｢カレントディレクトリ｣を変更していることになります。

パスを通す について
例えば、C:\Python37 に pythonをインストールするとします。

C:\Python37 にパスを通した場合、
どのディレクトリ（フォルダ）にいても
pythonを実行できます。

パスを通さない場合、
C:\Python37 に移動すると pythonを実行できますが、
他のディレクトリにいると pythonは実行できません。
但し、他のディレクトリからでも フルパス、相対パスを付ければ実行できます。
例 C:\User\myname>C:\Python37\python