Swift 引数を使うときはCGFloatでは送れないのか

Question

こんにちは。
Swiftにて例えば引数に値を渡すときはCGFloat型は使えないそうなのですが、
その場合、Int型に変換してから送るのが正しいのでしょうか？

短い質問ですいませんが、よろしくお願いします。

Answer 1

引数に値を渡すときはCGFloat型は使えないそうなのですが

使えます

Answer 2

swiftでは浮動小数点数を表す型として精度の異なる2種類の基本型がありますね。

Float(IEE 32bit floating point number)
Double(IEEE 64bit floating point number)

また静的型付けの言語なので、変数や関数の引数や戻り値の型はコンパイルする時点で確定しており、さらに型が違うもの同士に対するなんらかの適用（演算や変数への代入や実引数の指定など）はもし適切なオーバーロードが定義されてなければエラーになるので、次のようなことが起きます。

func forFloat(_ v: Float) {}

forFloat(1.0)    // OK (定数は適用しようとしている型に合わせて適当に変換してくれるらしい)

let v = 1.0      //    (型推論規則によってvはDoubleと仮定される?)
forFloat(v)      // NG (Float型の引数にDouble型の値は渡せない)

さてCGFloatはプロセッサーアーキテクチャーによって実際の型がFloatまたはDoubleのどちらかになる型エリアスだそうです。コンパイルする環境によってはFloatになったりDoubleになったりするのですがそれをきちんと把握せずにルーズにFloatやDoubleの値を適用しようとすると当然ながらエラーになるケースが出てきます。

func forCGFloat(_ v: CGFloat) {}

forCGFloat(1.0)     // OK

let a: CGFloat = 1.0
forCGFloat(a)       // OK

let d = 1.0
forCGFloat(d)       // OKかもしれないしNGかも知れない

let f: Float = 1.0
forCGFloat(f)       // OKかもしれないしNGかも知れない

要するに「型が一致していないものを適用するときには変換を明示しないとコンパイルエラーになっちゃいますよ」ということで、逆に言えば適切に型変換を行いさえすれば問題ないということかと思います。

func forCGFloat(_ v: CGFloat) {}

forCGFloat(1.0)     // OK

let a: CGFloat = 1.0
forCGFloat(a)       // OK

let d = 1.0
forCGFloat(CGFloat(d))   // OK

let f: Float = 1.0
forCGFloat(CGFloat(f))   // OK

Int型に変換してから送るのが正しいのでしょうか？

どのような型をどのような型に適用するかをきちんと考えずに「Int型に変換すればよい」と考えることは間違いであると思います。