Linuxのkillコマンドのシグナルの違いが分からない

Question

例えばプロセスIDが100のプロセスを終了させる場合に
kill 100
kill -9 100
では何が違うのでしょうか？

Linuxに対してSIGTERMでのプロセス終了なのか、SIGKILLでのプロセス終了なのかを伝える違いがあるだけで
「プロセスを強制終了する」という作業には違いはないのでしょうか？

■参考サイト
IT pro【 kill 】 プロセスおよびジョブを強制終了する

Answer 1

SIGTERMはプログラムに対して、「終われ」という指示を行うので、プログラムは終了処理を行いいます。例えば、一時ファイルを作成していた場合は、その削除。共有メモリを確保していた場合はその解放。通信相手に終了を通知。エディタで未保存の場合は、「保存しますか？」のダイアログを出すなど。

ただし、プログラムが異常な状態になっている場合は、この終了指示がうまく伝わらないとか、終了処理のなかでループが起こったとか、などなど、の場合は、プログラムが終了しません。

この場合は、しょうがないので、SIGKILLでOSがプロセス終了処理だけ（プロセス管理テーブルから削除したり、プロセスのメモリを解放したり）行います。なので、一時ファイルが消されずに残ったり、通信相手がいつまでも待ち状態になったりする可能性があります。

Comments

[退会済みユーザー]

分かりやすいご説明ありがとうございます。
`SIGKILL`より`SIGTERM`でのプロセス終了の方が安全ということでしょうか？
シェルなどで現在実行しているプロセスを`kill -9 [プロセスID]`でキルするよりかは Ctrl+Cでキルした方がいいのでしょうか？

Answer 2

SIGTERMは、プログラムの側でトラップを仕掛けて処理ができるのに対して、SIGKILLの場合は不可能です。

なので、

• SIGTERM…ふつうに終了させたい場合
• SIGKILL…終了処理などが動かなくてもいいから、とにかく強制終了させたい場合

というような違いになります。

Comments

[退会済みユーザー]

ご回答ありがとうございます。