ARMのMOV命令には何故ロードできる即値に制限があるのか

Question

以前こちらのサイトで、アセンブリのARMのMOV命令でどのような値が制限にかかるのかを教えていただいたものです。あれからもプログラミングを少しづつやっているのですが、今のところはmov命令ではなくldr命令でうまくいっています。
ここで質問なのですが、movはどういった理由で即値のロードに制限をかけるのでしょうか。また、どのような時にldrではなくmovを使うのでしょうか。お答えいただけたならば幸いです。

Answer 1

実は、即値を取るldrという命令は、ARMのプロセッサには存在しません。「movが使えるならmovで書く、使えなかったら定数プールから読み出す」という命令に書き換える、疑似命令です（ARMのリファレンス）。

そして、ARMの32ビット命令には、いろんなフィールドが詰め込んであるために、即値に取れる容量が12ビットしかないのです。

ARM immediate value encoding

その12ビットの範囲でできるだけ多様な数を表せるように、8ビットの値+ローテート量4ビット、という構成になっています。

Comments

[takuyatakkyu]

前回に引き続き今回もお答え頂き本当にありがとうございます。頑張ります。