COMMON LISP (SBCL)で ユニコード表す文字列を、文字に変換する方法

Question

unicodeを表した文字列をキャラクターとして、アウトプットしたいのですが、Common Lisp 初心者なものでどう手をつければいいのかわかりません。

例えば、U+00F7 はユニコードで「÷」という文字ですが、これをアウトプットしたい場合：

CL-USER> (format t "~c" #\U+00f7)

÷
NIL

で可能です。　私の場合、"#\U+00f7"という文字列が与えられた場合に、これを文字に変換したいのですが、当然以下のの方法では実現できません。

CL-USER> (format t "~s" "#\U+00f7")

"#U+00f7"
NIL

まはは、

CL-USER> (format t "~c" "#\U+00f7")

error in FORMAT: "#U+00f7" is not of type CHARACTER.
  ~c
   ^
   [Condition of type SB-FORMAT:FORMAT-ERROR]

環境は以下のとおりです：
OS: Debian
処理系： SBCL
エディタ：　emacs with SLIME

ユニコードの文字列を文字に変換する方法はありますか？　よろしくお願い致します。

Answer 1

Common Lispでは文字に名前が付いており、文字の名前を文字に変換可能です。
SBCLでは文字の名前にUnicodeのコードポイント表記も使えるようになっているので下記のように記述可能です。

(format nil "~C" (name-char "U+00f7"))
→ "÷"

また、Unicodeのコードポイントの番号から文字を得ることも可能です。

(format nil "~C" (code-char #x00f7))    ;#xは16進表記
→ "÷"

また、Common Lispの文字表記を文字列化したものを文字に戻すにはread-from-stringが利用可能です。
なお、文字列中のバックスラッシュはエスケープする必要があります。

(format nil "~C" (read-from-string "#\\U+00f7"))
→ "÷"

Comments

[tf2014]

丁寧な説明ありがとうございます。これで、先に進めそうです。　REPL上では、`format nil ... `にしたほうがスッキリする、というのも、気づきました。