[Linux]systemd timerでの定期実行設定でstop,startすると定期時刻以外でも実行される

Question

実現したいこと

Linuxでsytemd timerによる定期実行。
OnCalendarで設定したタイミングでコマンド実行させたいが
それ以外のタイミングでは実行させたくない。

現象と質問内容

sytemd timer で OnCalendar で毎時毎分0秒にコマンド実行させる設定を作成しました。
(具体的な設定内容は後述します。)
期待通り毎時毎分0秒に実行させることはできたのですが、それ以外に
timerを stop で停止しその後 start で再開すると
start した瞬間に、その時が毎時毎分0秒のタイミングでなくてもコマンドが実行されてしまいます。

start した瞬間にはコマンド実行されないようにし
OnCalendarで設定したタイミングでのみ実行させるようにするにはどうすればよいでしょうか。

再現方法

以下の手順で本問題の再現を確認できます。
毎時毎分0秒にbashスクリプトを実行し、日時付きのログをログファイルに出力します。

cat << EOF | sudo tee /tmp/timertest.sh > /dev/null
#!/bin/bash
echo "[\$(date '+%Y-%m-%d %H:%M:%S')] Timer Test" >> /tmp/timertest.log
EOF

sudo chmod a+x /tmp/timertest.sh

cat << EOF | sudo tee /etc/systemd/system/timertest.service > /dev/null
[Unit]
Description=Timer Test

[Service]
Type=oneshot
ExecStart=/tmp/timertest.sh
EOF

cat << EOF | sudo tee /etc/systemd/system/timertest.timer > /dev/null
[Unit]
Description=Timer Test

[Timer]
OnCalendar=*-*-* *:*:00
AccuracySec=1

[Install]
WantedBy=timers.target
EOF

sudo systemctl enable timertest.timer

sudo systemctl start timertest.timer

# ここで、*時*分0秒になりにログ出力されるまでしばらく待つ

# 停止
sudo systemctl stop timertest.timer

# *時*分0秒以外のタイミングで再開
sudo systemctl start timertest.timer

#  ログファイルの内容を確認
cat /tmp/timertest.log

そうすると例えば以下のような結果となります。

[2025-01-18 18:46:00] Timer Test   
[2025-01-18 18:47:00] Timer Test  
[2025-01-18 18:47:35] Timer Test  

上記は 18:47:00 が過ぎてから stop し、 18:47:35 のタイミングで start したものです。
18:47:35 は OnCalendar で設定した定期実行のタイミングではないのですが
コマンドが実行されてログ出力されてしまっています。

試したこと

RemainAfterElapseをnoにしたりyesにしたり
Persistentをyesにしたりnoにしたり
も試したのですが、 stop して start するとその瞬間にコマンド実行される挙動は変わりませんでした。

補足情報

各バージョンは以下の通りです。

$ cat /etc/redhat-release
AlmaLinux release 9.5 (Teal Serval)

$ systemctl --version
systemd 252 (252-46.el9_5.2.alma.1)
+PAM +AUDIT +SELINUX -APPARMOR +IMA +SMACK +SECCOMP +GCRYPT +GNUTLS +OPENSSL +ACL +BLKID +CURL +ELFUTILS +FIDO2 +IDN2 -IDN -IPTC +KMOD +LIBCRYPTSETUP +LIBFDISK +PCRE2 -PWQUALITY +P11KIT -QRENCODE +TPM2 +BZIP2 +LZ4 +XZ +ZLIB +ZSTD -BPF_FRAMEWORK +XKBCOMMON +UTMP +SYSVINIT default-hierarchy=unified

Answer 1

timertest.timer 起動時に timertest.service は必ず実行されてしまうようです。

Persistent=true とすると過去の実行時刻を記録して、1分以内の stop/start であれば timertest.service は実行されません。
過去の実行時刻から1分以上経過してから start する場合、実行時刻を記録しているファイルのタイムスタンプを無理やり変更することで、timertest.service を実行しないようにすることはできそうです。

sudo touch /var/lib/systemd/timers/stamp-timertest.timer
sudo systemctl start timertest.timer

ただし、OS 起動時には該当ファイルのタイムスタンプは変更できないので、実行されてしまいます。

Comments

[hhhhhmmmmm]

どうもありがとうございます！

`Persistent=true` としたうえで教えていただいた方法で start 時のコマンド実行が回避できることが確認できました。

いただきました情報をもとに
Type=oneshot , RemainAfterExit=no で
touch /var/lib/systemd/timers/stamp-timertest.timer を実行する service を作り、
timertest.timer の After でこの service を指定することで
start 時に先にこの service が実行され、実行時刻を記録しているファイルのタイムスタンプを更新されて
問題回避できそうなことが確認できました。

これで解決とさせていただきたいと思います。
この度は大変助かりました。ありがとうございます。