GitHub Actionsで、変数に値を入れても取得できない

Question

やりたいこと

Gitで生成した最新のTag情報を取得し、変数に入れて使いまわしたい

やったこと

重要箇所のみ

以下のようなyamlを書いていますが、
変数$GITHUB_ENVにLATEST_TAG=$(git describe --tags --abbrev=0)のペアを入れていると思うのですが、
入りません。

少なくとも公式はこの形式で書いていると思います。

    steps:
      - name: Branchのチェックアウト
        uses: actions/checkout@v3
        with:
          fetch-depth: '0'
          lfs: true

      - name: 最新タグを取得
        run: |
          echo "LATEST_TAG=$(git describe --tags --abbrev=0)" >> $GITHUB_ENV

# --- 略 ---

      - name: exeファイルをReleasesに保存
        uses: svenstaro/upload-release-action@v2
        with:
          repo_token: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }}
          asset_name: re_set_postgres_seq.exe
          tag: ${{ env.LATEST_TAG}}  # <---- ここで値が入っていないのでエラーになる
          overwrite: true
          file: re_set_postgres_seq.exe

全体のyaml

GitHub

name: 'masterマージ時に自動でtag発行し、Nimをビルドする'

# このワークフローが実行されるタイミングの定義
on:
  # push時に実行
  push:
    # 対象ブランチ
    branches:
      - master

# GitHub Actionsで行うジョブの定義
jobs:
  create-new-tag:
    # Ubuntu環境で実行
    runs-on: ubuntu-latest

    # 実際のジョブ内容を記載
    steps:
      - name: Branchのチェックアウト
        uses: actions/checkout@v3
        with:
          fetch-depth: '0'

      - name: タグの発行
        uses: anothrNick/github-tag-action@1.64.0
        env:
          GITHUB_TOKEN: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }}
          WITH_V: true
          REPO_OWNER: nnahito

  create-release:
    # create-new-tagのjobが終わってから実行する
    needs: create-new-tag
    # Windows環境で実行
    runs-on: windows-latest

    steps:
      - name: Branchのチェックアウト
        uses: actions/checkout@v3
        with:
          fetch-depth: '0'
          lfs: true

      - name: 最新タグを取得
        run: |
          echo "LATEST_TAG=$(git describe --tags --abbrev=0)" >> $GITHUB_ENV

      - name: デバッグ
        run: |
          echo "LATEST_TAG=$(git describe --tags --abbrev=0)"
          echo "LATEST_TAG=$LATEST_TAG" # Debug output
          echo "LATEST_TAG=${LATEST_TAG}" # Debug output
          echo "LATEST_TAG=${env.LATEST_TAG}" # Debug output
          echo "LATEST_TAG=${{ env.LATEST_TAG }}" # Debug output

      - name: Nimの環境準備
        uses: jiro4989/setup-nim-action@v1
        with:
          nim-version: '2.0.0'
          repo-token: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }}

      - name: プロジェクトのビルド
        run: nimble build -Y

      - name: exeファイルをReleasesに保存
        uses: svenstaro/upload-release-action@v2
        with:
          repo_token: ${{ secrets.GITHUB_TOKEN }}
          asset_name: re_set_postgres_seq.exe
          tag: ${{ env.LATEST_TAG }}
          overwrite: true
          file: re_set_postgres_seq.exe

質問

値が変数に入らないのはなぜでしょうか？
書き方が間違っている部分がありましたらご教示いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

Answer 1

あまくよく分かっていないのですが，

Setting an enviroment variableのExample of writing an environment variable to GITHUB_ENVが参考になるのでは?

... >> "$GITHUB_ENV"の方がベター?私にはよく分かりません。

Answer 2

公式ドキュメントに明確な記述を見つけられなかったのですが、たぶん以下のようなことです。

---

envコンテキストの変数には、それにアクセスできるワークフロー内のスコープからならアクセスできます。言いかたを変えると、stepsの実行より前にすでに値が決まっている変数にしかアクセスできません。

逆に、$GITHUB_ENVで設定される環境変数は、runの実行時にしかアクセスできません。個々のrunを実行するたびに、新たにシェルを起動した上でそれ以前のstepで$GITHUB_ENVに書き込んだ内容を環境変数にセットする、と考えればいいです。

runの中では、後者の環境変数にもenvコンテキストの変数としてもアクセスできます。つまりrunの中では、${{ env.変数名 }}による参照とシェル固有の環境変数への参照 (bashなら$変数名など、PowerShellなら$env:変数名など) の両方の方法が可能です。

Comments

[nnahito]

ご回答ありがとうございます。
今回の場合runではなく、「tag: ${{ env.LATEST_TAG}} # <---- ここで値が入っていないのでエラーになる」の部分で利用したいので、
「runの実行時にしかアクセスできません」ということであれば、ENVは使えないということであってますでしょうか？

[ikedas]

「envは使えない」というのが「実現したいと思っていることをenvコンテキストを使って記述できそうにない」という意味ならそうですね。
たとえば、やりかたを変えてみては。
現在は、何かpushされるのをトリガにしていて「masterブランチにpushされたら、タグを打って、そのタグを……」となっています。
代わりに、タグを打つのをトリガにして「タグが打たれたら、そのタグを……」とすれば、タグはgithub.refで取れます (というか、upload-release-actionでのtagのデフォルト値はgithub.refです)。runの中では、タグがmasterブランチに含まれるときだけ処理を実行すればいいのでは。