トランザクション処理を確認する為の同時実行テストの方法

Question

実現したいこと

• 登録処理のトランザクションが正しく動作していることを確認するテスト方法が知りたい

※ツールでもコードでもどちらでも良いです

前提

FuelPHPで書かれたWebサイトの登録機能を改修しております。
既存仕様では受付番号の採番処理を行う際、登録済みの受付番号の最大値を取得して、+1した値を受付番号として新規登録するという作りになっていました。
この処理に排他制御がなく、同時に複数の登録があった場合に重複した受付番号を登録してしまう不具合が存在しています。
不具合解消の為、受付番号の最大値取得処理～新規登録までをトランザクションで囲う対応を行います。

この改修について、修正前の不具合の再現と、修正後の不具合の解消をテストで確認する必要があります。

発生している問題・エラーメッセージ

トランザクションが正しく機能していることを確認するテストの実行方法がわかりません。

試したこと

必要なのは同時に複数の登録処理が走ることなので、Postman（PostmanEchoというリクエストを複数回走らせる機能があったので）などのサービスを検討しましたが、レスポンスを待たないで同時にリクエストを実行する、という機能ではなく今回の目的にあっていませんでした。

Comments

[yambejp]

トランザクションのテストはsleepなどと絡めて遅延を発生させないと多少大量のデータを発行しても捌かれてしまうような気がしますが

[kutou]

そうすると一般的にはトランザクションのテストは実施しないのでしょうか。
負荷テストを行いたいわけではないので、ステップモードで確認することを検討します。

[yambejp]

遅延テスト用の仕組みをあらかじめ組み込んでおくということです。

[kutou]

最大値取得処理　～　新規登録　の間の部分に遅延を挟み込んでおき、その遅延時間内に別の登録処理を走らせれば問題の再現ができ、且つトランザクション設置後の挙動の改善も観測できる、という意味でしょうか？
それでしたらできそうです！ありがとうございます！

[yambejp]

トランザクションのテストパターンを記載しておきました

Answer 1

参考

create table tbl (id1 int primary key auto_increment,id2 int,val int);
insert into tbl(id2,val) values
(1,100),
(2,200),
(3,300);

に対して、遅延のトランザクションのテストは３パターンあります

パターン1

/*先発実行*/
start transaction;
select id2 from tbl for update;
select sleep(5);
insert into tbl(id2,val) values
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),400),
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),500);
commit;

/*後発実行*/
insert into tbl(id2,val) values
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),600),
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),700);

パターン2

/*先発実行*/
start transaction;
select id2 from tbl for update;
insert into tbl(id2,val) values
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),400),
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),500);
select sleep(5);
commit;

/*後発実行*/
insert into tbl(id2,val) values
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),600),
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),700);

パターン3

/*先発実行*/
start transaction;
select sleep(5);
select id2 from tbl for update;
insert into tbl(id2,val) values
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),400),
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),500);
commit;

/*後発実行*/
insert into tbl(id2,val) values
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),600),
((select id2 from (select max(id2)+1 as id2 from tbl) as dummy),700);

トランザクションの考え方からすれば遅延はパターン１に限られます
ただし実質パターン２でも問題ないでしょう
パターン３のようにfor updateの前に遅延が発生した場合は、後発クエリのほうが先行して実行される可能性があります。
したがって後発クエリもトランザクションで実行し、優先順位を確定させてください