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回答の追記

2020/04/30 21:34

投稿

R.Shigemori
R.Shigemori

スコア3378

answer CHANGED
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  それなりに使いこなそうとすると、ベイズ推計・MCMCなどの前提知識が必要となるのであまり手軽とはいえませんが、ほかに方法がなさそうであれば、試してみる価値があるかと思います。
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- 私自身は実装経験がないので、ただちにサンプルコードを示すことができませんが、「stan 打ち切りモデル」で検索すればstanのサンプルコードが見つかるはずです。
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+ 私自身は実装経験がないので、ただちにサンプルコードを示すことができませんが、「stan 打ち切りモデル」で検索すればstanのサンプルコードが見つかるはずです。
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+
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+ stanのチュートリアルに該当するものがあったので、実験しました。
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+
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+ ```python
13
+ sample = stats.norm.rvs(loc=0,scale=0.5,size=10000) # 推計したいデータ
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+ Choice = sample[sample<-0.5] # -0.5以上は観察されないことにした実験用データ
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+
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+ # stan本体のコード
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+ stancode = """
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+ data {
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+ int<lower=0> N_obs; // 観測値の件数
20
+ int<lower=0> N_cens; // 打ち切られたデータの件数
21
+ real y_obs[N_obs]; // 観測値
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+ real<lower=max(y_obs)> U; // 打ち切りポイント
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+ }
24
+ parameters {
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+ real<lower=U> y_cens[N_cens]; // 打ち切られたデータ 必ず打ち切りポイント以上になると設定
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+ real mu; // 推計したい平均
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+ real<lower=0> sigma; // 推計したい分散
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+ }
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+ model {
30
+ y_obs ~ normal(mu,sigma); // 観測値が正規分布に従うことを示すモデル
31
+ y_cens ~ normal(mu,sigma); // 欠損値が正規分布に従うことを示すモデル
32
+ }
33
+ """
34
+ model = pystan.StanModel(model_code=stancode) # コードのコンパイル
35
+
36
+ standata = {'N_obs':len(Choice), # stanに与えるデータの生成
37
+ 'N_cens':10000, # 打ち切られたデータは10000件とした
38
+ 'y_obs':Choice,
39
+ 'U':np.max(Choice)}
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+
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+ result = model.sampling(data=standata) # samplingの実行
42
+
43
+ ```
44
+
45
+ 結果として平均は0.030とそれなりのものが得られました。(観測値の件数が1630件と本来のデータの20%弱からの推計なので、いいほうだということもできそうです)