C言語のmakefileを使用したビルド環境について

Question

前提

C言語のmakefileを使用してビルドを試みていますが、エラーが出て解決できずにいます。。
使用している環境は、VSCodeとMingwを使っています

実現したいこと

複数のファイルをmakeコマンドを使用してビルドしようとしています。
ファイル間の関係としては、mainC内にmain関数が記載されており、
そこでtestAdd,testPowで定義した関数をコールしています。

コマンドプロンプト上でビルドする分には問題なく動くのですが、
makefileから実施しようとすると、インクルードがうまくできていないみたいです。。

おそらくmakefileの書き方が悪いと思うのですが、自分では解決までたどり着けないので、ご助力願います！！

• コマンドプロンプト上で試したコマンド　→これは正常に動作する

gcc -I./src mainC.c src/testAdd.c src/testPow.c -o main

• フォルダ構造

work
├src
│├testAdd.c
│├testAdd.h
│├testPow.c
│└testPow.h
├maicC.c
└Makefile

発生している問題・エラーメッセージ

C:\Users\zeroc\work\envClang>mingw32-make -f Makefile    
gcc    -c -o mainC.o mainC.c
mainC.c:3:10: fatal error: testAdd.h: No such file or directory
    3 | #include "testAdd.h"
      |          ^~~~~~~~~~~
compilation terminated.
<builtin>: recipe for target 'mainC.o' failed
mingw32-make: *** [mainC.o] Error 1

makefileの内容

#ソースファイル
SRC = src/testAdd.c src/testPow.c mainC.c 

#オブジェクトファイル
OBJS=$(SRC:.c=.o)

#作成する実行ファイル
TARGET=target.exe

#Cコンパイラ
CC=gcc

#コンパイルオプション
#CFLAGS=-Wall -O3	#-Wall はワーニングを表示、 -O3 は最適化オプション
CFLAGS=

#LDFLAGS=-mwindows

#インクルードフォルダ
INC = -I./src

#削除コマンド
RM=del

#分割コンパイル(オブジェクトファイル作成）
# $@ ターゲットファイル（ここではオブジェクトファイル）名
# $< 最初の依存関係の名前
%.o: %.c %.h
	$(CC) $(CFLAGS) $(INC) -o $@ -c $<

#デフォルトターゲット
.PHONY : all
all: $(TARGET)

# リンク
# $@ ターゲットファイル（ここでは target.exe)名
$(TARGET): $(OBJS)
	$(CC) $(OBJS) $(LDFLAGS) -o $@

#オブジェクトファイルをすべて削除
.PHONY : clean
clean:
	$(RM) $(OBJS)

mainC.c

//sample code c 
#include <stdio.h>
#include "testAdd.h"
#include "testPow.h"

int main(void)
{
    double a = 3;
    double b = 2;
    double ret1,ret2;

    ret1 = testAdd(a,b);
    ret2 = testPow(a,b);

    // check
    printf("ret1 = %.2f, ret2 = %.2f",ret1,ret2);

	return 0;
}

試したこと

コマンドプロンプト上で以下のビルドコマンドは正常に動作することは確認済みです。
gcc -I./src mainC.c src/testAdd.c src/testPow.c -o main

以上です。よろしくお願いします！！

Comments

[hoshi-takanori]

分割コンパイルのルールが %.o: %.c %.h なので、src/testAdd.o や src/testPow.o に対しては .c, .h 両方あるのでこのルールにマッチしますが、mainC.o に対しては mainC.c はあるけど mainC.h がないためにこのルールが使われないようですね…。

[jbpb0]

質問者さん

hoshi-takanoriさんのコメントを補足します

「mainC.c」のコンパイルには

> $(CC) $(CFLAGS) $(INC) -o $@ -c $<

が適用されず、

> INC = -I./src

が付かない

> gcc -c -o mainC.o mainC.c

が実行されるため、「./src」にあるヘッダファイルが見つからない

[jbpb0]

下記が参考になるかも
https://www.hiroom2.com/2016/09/03/makefile%E3%81%A7%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%BE%9D%E5%AD%98%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%82%92%E6%89%B1%E3%81%86/#sec-3
の「3 依存関係を記述した%.dファイル」

[jbpb0]

ベストアンサーの対処方法だと、コンパイルオプションを指定できませんよ
ビルドさえできたらいいのなら、それでもいいですが

[msd2288]

教えてくださり、ありがとうございます。
jbpb0さんが教えてくれた方法も、もちろん試したいと思います！
ちょっと理解と時間が足りないので、少しずつ進めていきたいと思います

Answer 1

C言語の#includeによるファイルの指定ですが、山括弧<>で囲んだ場合とダブルコーテーション""で囲んだ場合では動作が異なります。
山括弧で囲んだ場合はカレントディレクトリ(#includeしたソースコードのディレクトリ)からファイルを探しません。
エラーメッセージを見るにtestAdd.hを山括弧で囲んでいるようですが、
この場合はダブルコーテーションで囲むべきファイルで(カレントディレクトリを探さないので)ファイルが見つからずエラーとなっているのではないでしょうか。

Comments

[msd2288]

試してみましたが、ダメでした、、
しかし、今回の場合は自作ファイルをインクルードしているので、
ダブルクォーテーションで囲む形式にに変更はしておきたいと思います！

[RiaFeed]

フォルダ構造を信じるならmainC.cから見ればtestAdd.hはsrcディレクトリの中ですから#include "src/testAdd.h"になると思いますが(testPow.hも)

[msd2288]

”src/testAdd.h”に修正したら、無事にビルドできました！
ありがとうございます！！

Answer 2

既に解決済みですが、FYI.

%.o: %.c %.h
	$(CC) $(CFLAGS) $(INC) -o $@ -c $<

このパターンルールは、ターゲット mainC.o には適用されません。%.o に対して %.c と %.h の両方が必要だからです。よって、mainC.o には $(INC) を参照しないデフォルトのビルド方法が適用されています。

mainC.o: mainC.c のルールを追加するのも手ですが、-MMD フラグと -include ディレクティブを使ったソース依存関係の自動生成を行うのがおすすめです。

Answer 3

おそらくコンパイル時のカレントディレクトリがソースファイルの場所にないんでしょう
まずは、インクルードディレクトリの指定をフルパスにしてやってみればどうでしょう

＃それで成功するなら、カレントディレクトリを調べるコードを書いてみる