中規模WEBシステムの(月間UU8万月間PV900万) インフラアーキテクチャ設計で
パターン1とパターン2では
コスト面、性能面、運用面、ではどちらが適切でしょうか?
AIに聞いたところパターン2の方がコスト面と性能面で優れていると回答が来ました。
これは正しいでしょうか?AIではなく実学としてのプロのご意見伺いたいです。
また、将来的にユーザ数が増えることを想定した場合の意見もいただきたいです。→ 月間UU16万月間PV1800万 →月間UU: 数百万以上
パターン1: Application Gateway + WAF
パターン2: Azure Load Balancer(L4負荷分散) + Cloudflare WAF + Nginx + Cloudflare Page Rules + Cloudflare SSL
「AI回答」
将来的にトラフィックが大幅に増加することを想定した場合(月間UU: 数百万以上、月間PV: 数億以上)、コスト、性能、運用の観点から、パターン1(Application Gateway + WAF)とパターン2(L4負荷分散 + Cloudflare WAF + Nginx + Cloudflare Page Rules + Cloudflare SSL)を比較します。
1. コスト面での比較
パターン1: Application Gateway + WAF
-
Application Gateway + WAFのコストはトラフィック量に比例して増加します。
- 固定費用: $300/月(Standard_v2 SKU、1インスタンス)
- トラフィック費用: $0.025/GB
- 月間PV 1800万(18,000GB)の場合: 18,000GB * $0.025/GB = $450
- 月間PV 数億(100,000GB)の場合: 100,000GB * $0.025/GB = $2,500
- 合計:
- 月間PV 1800万: $300 + $450 = $750/月
- 月間PV 数億: $300 + $2,500 = $2,800/月
-
スケーリング: Application Gatewayは自動スケーリング可能ですが、インスタンス数を増やすと固定費用が増加します(例: 2インスタンスで$600/月)。
パターン2: L4負荷分散 + Cloudflare WAF + Nginx + Cloudflare Page Rules + Cloudflare SSL
-
Azure Load Balancer (ALB):
- 固定費用: $25/月
- トラフィック費用: $0.005/GB
- 月間PV 1800万(18,000GB)の場合: 18,000GB * $0.005/GB = $90
- 月間PV 数億(100,000GB)の場合: 100,000GB * $0.005/GB = $500
- 合計:
- 月間PV 1800万: $25 + $90 = $115/月
- 月間PV 数億: $25 + $500 = $525/月
-
Cloudflare WAF:
- Cloudflare Proプラン: $20/月
- WAFルール追加費用: $5/月
- 合計: $25/月
-
Nginx (Azure VM or AKS):
- Azure VM (B2sサイズ): $40/月
- トラフィック費用: $0.01/GB
- 月間PV 1800万(18,000GB)の場合: 18,000GB * $0.01/GB = $180
- 月間PV 数億(100,000GB)の場合: 100,000GB * $0.01/GB = $1,000
- 合計:
- 月間PV 1800万: $40 + $180 = $220/月
- 月間PV 数億: $40 + $1,000 = $1,040/月
-
Cloudflare Page Rules & SSL:
- 無料プランで利用可能: $0/月
-
合計:
- 月間PV 1800万: $115 (ALB) + $25 (Cloudflare WAF) + $220 (Nginx) = $360/月
- 月間PV 数億: $525 (ALB) + $25 (Cloudflare WAF) + $1,040 (Nginx) = $1,590/月
コスト面の結論:
- パターン2の方がコスト効率が良いです。
- 特にトラフィックが増加しても、パターン1に比べてコストの増加が緩やかです。
2. 性能面での比較
パターン1: Application Gateway + WAF
- メリット:
- Azureネイティブの統合されたソリューションであり、パフォーマンスと信頼性が高い。
- WAF機能が内蔵されており、セキュリティとパフォーマンスのバランスが良い。
- 自動スケーリングに対応しており、トラフィック増加に柔軟に対応可能。
- デメリット:
- トラフィック量に応じてコストが直線的に増加する。
- 大規模なトラフィック(数億PV以上)では、コストが高くなる可能性がある。
パターン2: L4負荷分散 + Cloudflare WAF + Nginx + Cloudflare Page Rules + Cloudflare SSL
- メリット:
- CloudflareのグローバルCDNとWAFにより、大規模トラフィックにも対応可能。
- NginxやTraefikなどのリバースプロキシはカスタマイズ性が高く、柔軟な構成が可能。
- Cloudflareのキャッシュ機能により、オリジンサーバーの負荷を軽減できる。
- デメリット:
- 複数のコンポーネントを組み合わせるため、構成や管理が複雑。
- Nginxのスケーリングには追加の手間やコストがかかる(例: AKSへの移行やVMのスケールアウト)。
性能面の結論:
- 大規模トラフィックに対応する場合、パターン2の方が柔軟性と拡張性が高いです。
- Cloudflareのグローバルネットワークを活用することで、パフォーマンスと可用性を確保できます。
3. 運用面での比較
パターン1: Application Gateway + WAF
- メリット:
- Azureの管理画面で一元管理できるため、運用がシンプル。
- 自動スケーリングやメンテナンスがAzure側で行われるため、運用負荷が低い。
- デメリット:
- カスタマイズ性が低く、特定の要件に対応できない場合がある。
パターン2: L4負荷分散 + Cloudflare WAF + Nginx + Cloudflare Page Rules + Cloudflare SSL
- メリット:
- 各コンポーネントを自由に選択・カスタマイズできるため、柔軟性が高い。
- Cloudflareのキャッシュやセキュリティ機能により、オリジンサーバーの負荷を軽減できる。
- デメリット:
- 複数のコンポーネントを組み合わせるため、構成やトラブルシューティングが複雑。
- NginxやTraefikの運用には専門知識が必要。
運用面の結論:
- シンプルな運用を求める場合はパターン1が適しています。
- カスタマイズ性や柔軟性を重視する場合はパターン2が適していますが、運用負荷が高くなります。
総合的な結論
- コスト: パターン2が優れています(特に大規模トラフィック時)。
- 性能: パターン2が優れています(Cloudflareのグローバルネットワークとキャッシュ機能により、大規模トラフィックに対応可能)。
- 運用: パターン1が優れています(シンプルで管理が容易)。
最終的な選択肢:
- 将来的なトラフィック増加を想定し、コストと性能を優先する場合: パターン2を選択。
- 運用のシンプルさを優先し、Azureネイティブの統合ソリューションを利用する場合: パターン1を選択。
ただし、パターン2を選択する場合は、運用チームのスキルセットやリソースを考慮し、必要に応じて自動化ツール(例: Terraform、Ansible)や監視ツール(例: Prometheus、Grafana)を導入して運用負荷を軽減することが重要です。
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