VisualStudio2022にて、Oracle Developer Toolsが使用できず、データセットファイル(.xsd)が編集できない。

Question

OS更改として、VB.NETフォームアプリケーションを、Win10からWin11への更改作業を行っています。

Win10のVisual Studio Professional 2015にて動作している、VB.NETのソースを、
Win11のVisual Studio Professional 2022に移している際、下記の事象が発生しました。

●事象
Visual Studio 2022にて、Oracle Developer Tools for Visual Studioを使用して、
既存のデータセットファイル(.xsd)を開き、TableAdapterの構成を変更しようとすると、
以下のエラーが表示されます。

--以下エラーメッセージ--------------------------------------------------------
[テーブルアダプター名] の構成に失敗しました。

オブジェクト'MySettings'の接続'ConnectionString'が見つかりませんでした。
接続文字列がアプリケーション設定に見つからなかったか、
または接続文字列に関連付けられているデータ プロバイダーが読み込めませんでした。
--以上エラーメッセージ--------------------------------------------------------

「オブジェクト'MySettings'の接続'ConnectionString'」には、
正しい接続文字列を記載しており、Oracleデータベースへの接続もできています。

また、TableAdapterの構成が変更できないだけで、
ビルドしたVB.NETのアプリケーションは正常に実行できています。

●質問事項
VisualStudioにてOracleに接続するデータセットを使用するためには、どんな作業が必要でしょうか

　現在、以下３点を、記載している順でインストールしています。
インストールするものは正しいでしょうか。

　　(1)　Oracle Developer Tools for Visual Studio 2022
下記サイトよりダウンロード
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=OracleCorporation.OracleDeveloperToolsForVisualStudio2022

　　(2)　64-bit ODAC 19.3.1（Oracle Data Access Components）
下記サイトよりダウンロード
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=OracleCorporation.OracleDeveloperToolsForVisualStudio2022
（サイトの１番下にある「64-bit ODAC 19.3.1」をダウンロード）

　　(3)　Oracle Database Client 18.0.0.0.0 for Microsoft Windows x64 (64-bit)

　上記のインストール以外にて、必要な作業がありますでしょうか。
ご指南のほど、よろしくお願いいたします。

●各バージョン情報
・端末
エディション　　Windows 11 Pro
バージョン　　　22H2
OSビルド　　　　22621.3085
システムの種類　64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース プロセッサ

・VisualStudio
Microsoft Visual Studio Professional 2022
Version 17.8.2

・Framework
Microsoft .NET Framework
Version 4.8.09032

・Oracle Developer Tools
Oracle Developer Tools for Visual Studio 21.11.0.0

・Oracle Data Access Components
64-bit ODAC 19.3.1

・Oracle Client
Oracle Database Client 18.0.0.0.0 for Microsoft Windows x64 (64-bit)

その他、不足している情報がございましたら、ご指摘していただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

Answer 1

結果から言いますと、VisualStudio2022では、
「Oracle データベース (ODP.NET (管理対象外ドライバ))」は
使用できないことがわかりました。

ODAC側には、管理対象外ドライバ用のDLL（Oracle.DataAccess.dll
（製品名：Oracle Data Provider for .NET, Unmanaged Driver））は、
同梱されていますが、
それを使う、「Oracle Developer Tools for Visual Studio」側が、
VisualStudio2019までしか、管理対象外ドライバによる、コード生成や、
テーブルアダプターウィザードをサポートしていないようです。

ただ、DLLを参照することはできるため、既存のデータセットを使った
アプリケーションは動かすことができるそうです。

以下、その記述が書かれているサイトです。
・Oracle Developer Tools for Visual Studio Release Notes　Version 21.11.0
https://www.oracle.com/database/technologies/appdev/dotnet/odt2170readme.html

原文：Server Explorer database connections using ODP.NET, Unmanaged Driver are no longer supported and ODP.NET, Unmanaged Driver is no longer included with this extension.
（訳：ODP.NET、アンマネージド ドライバーを使用したサーバー エクスプローラーのデータベース接続はサポートされなくなり、ODP.NET、アンマネージド ドライバーはこの拡張機能に含まれなくなりました。）

・Oracle Developer Tools for Visual Studio 2022　Rating＆Review
https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=OracleCorporation.OracleDeveloperToolsForVisualStudio2022&ssr=false#review-details

2023/03/02に投稿された内容に対する、2023/03/03のOracle社からの回答
質問
原文：Is ODP.NET, Unmanaged Driver supported like in VS 2019?
（訳：ODP.NET、アンマネージドドライバーはVS 2019と同様にサポートされていますか?）

回答
原文：It is not included and no longer supported for things like code generation, Entity Designer, Table Adapter Wizard. However you can still use Oracle Developer Tools for Visual Studio for other tasks and include ODP.NET Unmanaged as a reference in your project for use by your code. If you are doing active development with Table Adapter Wizard or EF Designer you will need to use VS 2019 or earlier.
（訳：これは含まれておらず、コード生成、エンティティ デザイナー、テーブル アダプター ウィザードなどではサポートされなくなりました。 ただし、他のタスクに Oracle Developer Tools for Visual Studio を使用したり、コードで使用するための参照として ODP.NET Unmanaged をプロジェクトに含めたりすることはできます。 テーブル アダプター ウィザードまたは EF デザイナーを使用してアクティブな開発を行っている場合は、VS 2019 以前を使用する必要があります。）

VisualStudio2022では、「ODP.NET (管理対象外ドライバ)」は使えないので、
データセットを段階的につくりかえていくことになりました。