【GAS】代理アクセスしているメールBOXからのメール抽出がしたい

Question

前提

GASでメールBOX内を検索し、
一定の条件に合致したメールをスプレッドシート上に
一覧表示させたいです。

【スプレッドシートイメージ】
転記シート
ひながた。
このシートをコピーし、抽出結果を転記するシートを作成

検索シート
検索条件のうち、検索対象の開始日、終了日と抽出結果を転記する
シートのシート名指定用

GASを作成するメールアカウントは次の2つのメールBOXへの
アクセス権があります。
a)個人アドレス(アカウント)のメールBOX
b)代理アクセス権が付与されているチームアドレスのメールBOX

実現したいこと

今回 a)のアカウントでGASを作成し、
b)のメールBOX内のメールを抽出したいと思っています。

発生している問題・エラーメッセージ

3点困っています。

①query条件を変数?　で可変にできない
検索条件の開始日、終了日を可変にしたいので、
検索シートからgetValue()で取得し、
GmailApp.search(query, start, max);　のqueryで使いたいのですが
うまくできません。
HITしないようで、新たに結果転記用の2022年10月分のシート上に何も
抽出されてきません。

const query = 'subject:お支払金額のお知らせ after:2022/6/1 before:2022/10/1';
とコード内に日付を直接記載すると、抽出されます。
どのようにコードを修正すればよいか、ご教示ください。

②b)のメールBOX内のメール抽出ができない
b)のメールBOX内にしか存在しない件名で抽出を試みると、HIT
しないようで、何も抽出されてきません。

GASを作成するメールアカウント!=の時は代理アクセス権が付与
されているメールBOX内からの抽出はNGでしょうか?
それとも、コード修正で抽出可能でしょうか?
抽出可能な場合、どこをどのように修正すればよいか、アドバイス
が欲しいです。

③以下のコードの意味がよく分からない
const ids = targetSheet.getRange(4, 7, lastRow).getValues().flat();
// 一次元配列化するためにflat???

　下リンク先に解説はあるのですが、なぜ一次元化が必要なのか、
「深さ」の部分の記載の意味がよく分かりません。
本来はこちらで照会すべき内容ではないかとは思いますが、
可能であればこちらも補足解説をいただけると助かります。
参照元

該当のソースコード

以下全文記載します。

function searchMail() {

  //参照：隣IT https://tonari-it.com/gas-gmail-spreadsheet/
  //参照:https://tetsuooo.net/gas/1267/
  //
  //<<GAS処理概要>>　************************************************************
  //(処理①)Gmail　件名に「お支払金額のお知らせ」が含まれる
  //　　　　　かつ「2022/6/1より後に受信」
  //　　　　　かつ「2021/10/1より前に受信」』に該当するメール
  //(処理②)日付、FROM、件名、本文(Max200文字)、リンク、メッセージidの6つを取得
  //(処理③)スプシの「メール書出し練習」シートの最終行のB列～G列に転記し、H列に転記日を追記
  //(処理③-1)すでに転記済のメッセージは転記処理しない
  // ***************************************************************************

  const ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
  const searchSheet = ss.getSheetByName('検索シート');
  const orgSheet = ss.getSheetByName('転記シート');
  const sheetName1 = searchSheet.getRange(4,3,1,1).getValue(); //検索シートセルC4
  const sheetName2 = sheetName1+"年"
  const sheetName3 = searchSheet.getRange(4,5,1,1).getValue(); //検索シートセルE4
  const sheetName4 = sheetName3+"月作業分"
  const newSheetName  = sheetName2 + sheetName4
  console.log("newSheetName " + newSheetName); // yyyy年m月作業分　が正解
  const writeSheet = ss.getSheetByName(newSheetName);

//ファイル内に転記シートのコピーを作成し、シート名変更、一番左に移動
  const newSheet = orgSheet.copyTo(ss);　//転記シートをコピー
  newSheet.setName(newSheetName); //シート名変更

  const targetSheet = ss.getSheetByName(newSheetName);

  //(処理①)
  // 抽出条件指定
  //条件①:件名に「お支払金額のお知らせ」が含まれる
  //条件②:指定日以降に受信
  //条件③:指定日以前に受信

  const startDate1 = searchSheet.getRange(6, 3).getValue(); //検索シートセルC6
  const startDate2 = Utilities.formatDate(startDate1, 'JST','yyyy/M/d')
  const endDate1 = searchSheet.getRange(7, 3).getValue(); //検索シートセルC7
  const endDate2 = Utilities.formatDate(endDate1, 'JST','yyyy/M/d')
  console.log("startDate1 " + startDate1); //2022/6/1が正解
  console.log("endDate " + endDate1); //2022/10/1が正解
  console.log("startDate2 " + startDate2);
  console.log("endDate2 " + endDate2);

  //const query = 'subject:お支払金額のお知らせ after:startDate2 before:endDate2'; //★うまくできない
    const query = 'subject:お支払金額のお知らせ after:2022/6/1 before:2022/10/1';

  //GmailApp.search(検索条件, 開始スレッドのインデックス, 最大取得数)
  //スレッドは0スタートの二次元配列(values)として取得
  //messagesForThreads[0][0]　1スレの１つ目Msg
  //messagesForThreads[0][1]　1スレの2つ目Msg(1回目の返信)
  //messagesForThreads[1][0]　2スレの１つ目Msg

  const start = 0;
  const max = 20;
  const threads = GmailApp.search(query, start, max);
  const messagesForThreads = GmailApp.getMessagesForThreads(threads);

  //(処理②)
  //配列valuesの要素(record)は日付、FROM、件名、本文(Max200文字)、リンク、メッセージidの6つ
  const values = [];
  const lastRow = targetSheet.getRange(targetSheet.getMaxRows(),3).getNextDataCell(SpreadsheetApp.Direction.UP).getRow(); //B列最終行から上方向検索でデータあり最終行取得
  console.log("lastRow " + lastRow); // 3が正解

  // getRange(●行番号, ▲列番号, □行分, ■列分) >>４行目、C列
    const ids = targetSheet.getRange(4, 7, lastRow).getValues().flat(); //一次元配列化するためにflat???

  //for文でループ処理
  //メッセージIDをループ処理で取得
  for (const messages of messagesForThreads) {
    const message = messages[0];
    const id = message.getId();

    //(処理③-1)
    //配列の中に同じメッセージidが含まれているか否かで条件分岐
    //!はnot演算子。真偽値が逆になる
    // 含まれない>>true、含まれる>>false
    //trueの場合のみif文処理実行
    if (!ids.includes(id)) {
      const record = [
        message.getDate(),　　　//受信日
        message.getReplyTo(),　//返信先アドレス
        message.getSubject(),　//件名
        message.getPlainBody().slice(0, 200),　//メール本文(MAX200文字)
        message.getThread().getPermalink(),   //メールへのリンク
        message.getId()　//メッセージID
      ];
      values.push(record);
      console.log("values " + values);
    }
  }

  //(処理③)
  // getRange(●行番号, ▲列番号, □行分, ■列分)　+　setValues(で配列データを吐き出し)
  //該当データありの時、転記シート(mySheet)の最終行のC列～H列にデータ吐出しし、
  const timeStamp = Utilities.formatDate(new Date(), 'Asia/Tokyo', 'yyyy/MM/dd HH:mm');
  if (values.length > 0) {
    targetSheet.getRange(lastRow + 1, 3, values.length, values[0].length).setValues(values);
    targetSheet.getRange(lastRow + 1, 9, values.length, 1).setValue(timeStamp);    
  }
targetSheet.activate();


ソースコード

試したこと

②に対して試したこと
a)のメールBOX内にしか存在しない件名で抽出を試みると想定通りの
抽出がされます。

検索条件queryに　現コードで記載した条件に加え、
to:　代理アクセス権が付与されているチームアドレスを追加。
⇒HITしないようで、何も抽出されてきません。

※a)b)双方のメールBOXで存在する条件での抽出は投稿時点で該当が
なかったためトライしていないです。

補足情報（FW/ツールのバージョンなど）

回答は急ぎません。
お忙しい中、お手を煩わせてしまい申し訳ありませんが、
非エンジニアビギナーでも分かるレベルでの解説、アドバイスを
いただけると助かります。

Answer 1

①query条件を変数?　で可変にできない

const query = 'subject:お支払金額のお知らせ after:startDate2 before:endDate2';
このように書いてしまうと、startDate2やendDate2もただの文字として認識されます。
変数を変数として使用するための方法は下記の2つあります。

1.結合する

const query = 'subject:お支払金額のお知らせ after:' + startDate2 + ' before:' + endDate2;

2.テンプレートリテラルを使用する

const query = `subject:お支払金額のお知らせ after:${startDate2} before:${endDate2}`;

②b)のメールBOX内のメール抽出ができない

GmailAppでは、代理権限をもったアカウントのメールボックスにはアクセスできないようです。
GmailのAPIを使うとアクセスできるかもしれませんが、実施したことはないので回答は控えます。

③以下のコードの意味がよく分からない
const ids = targetSheet.getRange(4, 7, lastRow).getValues().flat();

参照元のURLが不正だったので見れていませんが、getValues()で値を取得したときは行×列の2次元配列で取得されます。
今回の場合だと下記の感じ。（あえてインデントしています。そしてこのインデントの量が"深さ"と思っていただければ。）

[
    [
        'A'
    ],
    [
        'B'
    ],
    [
        'C'
    ]
]

配列から全ての要素を取り出すときには多くの場合でループを使用しますが、深さが増えるとループの数が増えます。
今回のように下層の要素の数がわかっている場合や、その順序などに意味がない場合には深さを減らすとループの数が減ります。（ループの"量"は変わりませんが、必要なforの数が減ります。）
そのため、flat()して、深さを減らしています。
減らすと下記になります。

[
    'A',
    'B',
    'C'
]

Comments

[donguriko]

macaron_xxxさま
お忙しい中、回答ありがとうございます。
そして、リアクションが遅くなり申し訳ありません。

①結合または、テンプレートリテラルを使用することで解消可能なのですね。
　結合の場合は、「startDate2、endDate2の手前までを ' '　で囲み、+でつなぐ」、
　覚えたいと思います。

②今の私の知識と技術レベルではGmailのAPIを使うのはハードルが高そうなので、
　残念ですが今回は断念しようと思います。アドバイスありがとうございます。

③どのような場合に使用するか、flat()にすると～メリットについての
　解説ありがとうございます。少しイメージがつかめました。　

お忙しい中、回答ありがとうございました。