セッションと戻るボタン

Question

PHPのセッションでわからないことがあります。

例えば、ユーザーが商品検索すると関連商品の検索結果一覧が出るサイトがあり、
検索結果の一つをクリックして詳細ページへ飛ぶとします。

詳細ページで戻るを押せば、検索結果一覧ページへと戻ります。

これは具体的にセッションをどのように使っているのでしょうか？

仮に検索ページをsearch.php、結果一覧ページをresult.php、詳細ページをdetail.php
とすると、detail.phpで

<a href="result.php">戻る</a>

としてもサーバーは同じ人なのか判別できずに、前の検索結果一覧は表示しませんよね？

値をセッション変数に入れて、ページ遷移しても値を共有できる(?)のは理解できるのですが、戻るボタンのようにページ全体ではよくわかりません。

具体的な仕組みを教えてください。

Answer 1

戻るボタンで戻った際に元のページが再現されるのは、セッションの機能ではなく、ブラウザのキャッシュ機能によるものです。
ただし、戻った上でリロードをすると、ブラウザのキャッシュではなく、リクエストが再びサーバーに送られてその結果が表示されます。その場合も、ブラウザからのリクエストはブラウザが覚えている内容が送信されます。リクエストが同じなので、レスポンス（表示）も通常は前と同じものが表示されるというわけです。このあたりは、セッションを使っていようが、他の方法を使っていようが、変わりません。

Comments

[gsuisk]

リクエストが再びサーバーに送られるようにするには、result.phpでどのような実装が必要なのでしょうか？

[ockeghem]

検索条件をセッション変数に記憶しておいた上で、「再検索」のようなページ（あるいは検索画面のオプション）を用意し、再検索の場合はセッション変数に記憶した条件で検索するようにすれば実現できますね。

[gsuisk]

質問の例でいうと

detail.phpの戻るボタンを

<input type="button" onClick='history.back()' value="戻る">

と書き、

result.phpに

session_start();
header('Expires:-1');
header('Cache-Control:');
header('Pragma:');

を書けば、前の検索結果一覧を保持したまま戻れたのですが、これでも良いのでしょうか？

[ockeghem]

結局、単に、メニューで「戻る」を実現したいだけだってのでしょうか? 質問からはそれは分かりませんでした。
戻るを実現したいだけであれば、history.back() でよいと思いますが、header関数の中身は変ですね。これ、そもそも必要ですか? セッションも使っているのでしょうか? 使っていれば、元々session_start()はあるはずです。

[gsuisk]

ありがとうございました！

Answer 2

セッションの管理方法はいくつか方法があります。

まず、セッションIDの渡し方は下記のような方法があります。セッションIDは、クライアントサイドのブラウザとサーバーサイドのPHPを結びつけるユニークIDです。利便性は別問題として、ブラウザとPHPが通信できる手段であればすべて可能になります。

1. Cookieで渡す
2. URLクエリストリングとしてセッションIDを渡す
3. セッションIDをPOSTして渡す（現実的ではないですが）
4. セッションIDをJavaScriptのAjax非同期通信で渡す（これもあまり現実的ではありません）

そして、セッションの値には下記のような管理方法があります。

A. サーバー側にセッションの値をファイルに保存
B. DBにセッションの値を保存
C. Cookieにセッションの値を保存

一般的に初期設定では「1．CookieにセッションIDを保存して、A．サーバー側にセッション値をファイルに保存」の方法が使われています。

初期設定でセッションファイルは「/tmp」に保存されます。どれかのセッションファイルを下記のように表示してみるとわかりやすいかと思います。（変更してある場合は適宜読み替えてください）

ls -al /tmp
less /tmp/セッションファイル名

仮に検索ページをsearch.php、結果一覧ページをresult.php、詳細ページをdetail.php

とすると、detail.phpで
<a href="result.php">戻る</a>
としてもサーバーは同じ人なのか判別できずに、前の検索結果一覧は表示しませんよね？

下記のようにセッションを開始すれば、セッションをどのページでも使うことができます。セッションIDをCookieに保存している場合は、このCookieが破棄されない限りいつまでも有効です。

session_start();
$key = $_SESSION['key'];

値をセッション変数に入れて、ページ遷移しても値を共有できる(?)のは理解できるのですが、戻るボタンのようにページ全体ではよくわかりません。

セッションIDがCookieに保存されている場合は下記のような流れになります。

1. [戻るリンク]クリック
2. リンクページをサーバーにリクエスト
3. CookieからセッションIDを取得
4. セッションIDからセッションファイルをロードしてセッション開始

セッションIDをクエリストリングで渡す場合は、下記のように3．が下記のようになります。

3．クエリストリングからセッションIDを取得

Comments

[gsuisk]

ご回答ありがとうございます。

1. CookieにセッションIDを保存して、A. サーバー側にセッション値をファイルに保存
とはresult.phpで行うのでしょうか？

セッションファイルのことですが、ファイルはPHPから作成するのでしょうか？

ls -al /tmp
less /tmp/セッションファイル名

これが何を意味しているのかわかりません。

私自身、知識が浅くて本当に申し訳ないのですが、教えていただけたらうれしいです。

[Tomak]

ockeghem様が回答で述べているブラウザの「戻るボタン」での「ブラウザのキャッシュ」の話でしたら、私の回答内容は全くの見当違いなので気にしないでください。私の回答内容はすべてセッションの仕組みの話です。（<a href="result.php">戻る</a> ←これが戻るボタンだと思ったので...。）

＞1. CookieにセッションIDを保存して、A. サーバー側にセッション値をファイルに保存
とはresult.phpで行うのでしょうか？

「セッションファイル」はPHP内部のセッションの仕組みの話で、PHPのソースコードに書かなくてもPHPが勝手に作成します。つまり、result.phpでsession_start(); と書くと、PHPが内部で勝手にセッションファイルを作成します。

result.phpの中身
---------------------
session_start();
$変数 = $_SESSION['キー'];
---------------------
※ session_start(); がないと、$変数 = $_SESSION['キー']とすることはできません。

セッション自体は、マルチユーザーに対応していて、Aさんのブラウザのセッション情報と、Bさんのブラウザのセッション情報は異なっているので、セッションIDで区別しているわけです。

> ls -al /tmp
> less /tmp/セッションファイル名

これは、Linuxのコマンドラインの話なので興味があったら調べてみるとよいかもしれません。上記で述べたPHPが勝手に作成する「セッションファイル」の中身を見られます、という話です。興味がなかったら読み飛ばしてしまって大丈夫です。

PHPでvar_dump($_SESSION)とすると中身が見られるので、必要ないといえばないですが私個人的にはファイルの中身も気になるので書いてみました。

[gsuisk]

とても参考になりました。ありがとうございます。

試しに実装してみたのですが、戻るボタンは

<input type="button" onClick='history.back()' value="戻る">　とし、

戻るページの先頭に

session_start();
header('Expires:-1');
header('Cache-Control:');
header('Pragma:');

を書けば、前の検索結果を保持したまま戻れました。