VPN接続を使用している＝イントラネットを使用していると考えて良いのでしょうか？

Question

VPN接続とイントラネットの関係がいまいちわかりません。
個人的な見解ですが、
VPN接続はイントラネットに外部から接続するためのものだから、
イントラネットを使用していないとVPN接続もできないと捉えたのですが、
その認識は正しいでしょうか？

Answer 1

VPNもイントラネットも言葉の意味が広すぎます。解釈のしようで正しいとも間違っているとも言えます。共通するのはインターネット（公衆網）に対するものといったところです。

VPNは主にインターネットを介して疑似的な専用線（ソフトウェア的な方法）を繋ぐ技術です。専用線とは、公衆網とは隔離された通信サービス（ハードウェア的に特定の拠点同士のみを接続するもの）です。

専用線の上にVPNを構築することもあります。（通信事業者すら信頼しない場合があるためハードウェア、ソフトウェアの二重策を使う）また、イントラネット上であっても、他部門を信頼しないのであれば、これを使うという運用もありえます。

一方で、イントラネットはインターネットに対する組織内閉塞網のことです。拠点内の施設内ネットワークのこともありますし、VPNや専用線を使って離れた施設同士を接続することもあります。

Answer 2

イントラネットというのは通信規格とかそういうのではなく、言ってしまえば「状態」を表す言葉です。
社内で閉じたプライベートネットワークの「状態」をイントラネットと言う。
VPNを使うということは、その機器はイントラネット外にいる状態なワケなので、VPNで接続する前にイントラネットを使う、というのは無理な話です。

わかりやすく言えば、イントラネット内では、例えば全てのPCに対して192.168.. のIPアドレスが振られています。
(172とか10とか他のプライベートIPでもいいんですが、説明のために、です)
VPN接続以前には、その機器はまだ192.168・・・のプライベートIPを持っていません。
勝手に自分で192.168・・・と名乗ってもいいですが、そこで名乗っているプライベートアドレス(仮に、192.168.50.50とします)と、イントラネット内の同じプライベートアドレス(192.168.50.50)は、全く意味の異なるものです。
同姓同名の他人と言うか、A社の営業部長とB社の営業部長が別人なのと同じような話です。

話がだいぶそれましたが、つまりVPNで接続し、社内のネットワークに参加させてもらって、プライベートなIPアドレスを貰えて初めてイントラネットに繋がったと言えるわけです。