主キーと候補キーのNULL許容が異なる理由

Question

質問

データベースの制約において、主キーと候補キーのNULL許容が異なる理由は何故でしょうか。
（主キーは「UNIQUEでNOT NULL」、候補キーは「UNIQUEでNULLABLE」と制約が違う理由は何故でしょうか？）

考えたこと：

• ①…候補キーにおいて、NULLがあるとUNIQUEにはならないのでは？（そもそもNULLABLEとUNIQUEは両立しないのでは？）

⇒NULLも値として取り扱い、NULLが1つであればUNIQUEたり得るから大丈夫、という事でしょうか？

• ②…①の理由が正しいとすると、主キーがNOT NULLとされている理由は何か？（NULLABLEではどのような不都合となるか？）（主キーと候補キーの制約が同じでは何故ダメなのか？）

実装の経験があればすぐに見えるものなのかもしれませんが、宜しくお願い致します。

Answer 1

そもそもNULLABLEとUNIQUEは両立しないのでは？

データベースは三値論理で動いていますので、NULL = NULLはtrueにならず、結果不明とみなされます。

というわけで、UNIQUEに（決して同じ値だとは解釈されない）NULLを複数入れられても問題ありませんし、実際にそのように振る舞うRDBMSも存在します。

Comments

[cupnoodle]

回答ありがとうございます。
NULLが複数あっても、それぞれのNULLは同一値とは看做されないのでUNIQUEである（NULLとUNIQUEは両立し得る）、という事ですね。

そうなってくると主キーにNULLが許容されない理由は「NULLがいずれのNULLを指すのかが分からないため、レコードが特定できないから」という事でしょうか。

[maisumakun]

そうですね、レコードを特定不能な主キーは主キーとしての役割を果たしません。

[cupnoodle]

大変よく理解ができました。
ありがとうございました。

Answer 2

候補キーは主キーの候補です。
候補キーにNullを許容するかは議論が分かれるようですが、Nullを許容する場合というのは、主キーに選ばれなかった候補キー(代替キー）についてです。
主キーとは要素が違うのですから、主キーの属性とした場合には、当然Nullもあり得るというという考えですね。

Comments

[cupnoodle]

回答ありがとうございます。
はい、候補キーの中からテーブルとして最適なものを主キーとして採用する、というものである事は理解しています。
その上で「NULLを持つ候補キーはそれだけで主キーとしては不適」とされているのはどういう考え方によるのだろうか、という疑問となっております。

[cupnoodle]

候補キーの中から選択する故に、候補キーであればどれでも主キーとなる「資格」は持っていても良いのでは？　と思った次第です。

言い換えれば「主キーの選択基準に　NULLか否か　を意識しないで選択したら（できたら）どのような不都合が起きるか」という質問とも言えます。分かり難くてすみません。

[sazi]

「NULLを持つ候補キーはそれだけで主キーとしては不適」
候補キーの段階でその値がNullというのはあり得ませんよ。
もし、そういった場面があるなら、すでに設計されて値のあるデータに関しての評価でしょう。

[cupnoodle]

「候補キーの段階でNULLは有り得ない」の意味は「候補キーはNOT NULLである」とも取れましたが、そういう意味ではないですよね。
最後に記載頂いた「すでに設計されて～」の意味合いがうまくイメージできませんでしたが、他の方の回答で合点がいきました。

頂いた意見も、もう少しよく考えてみます。

[sazi]

正規化の話かと思ったのですが、DBMSで設定できるかどうかの話なんですね。
単にユニーク属性でNullが許可されるかという事なら可能です。
先ずは適当なDBMSのリファレンスを見てみる事をお薦めします。

[cupnoodle]

少しハードルが高そうですが、のぞいてみます。ありがとうございます。