こんにちは。
Google アナリティクスの平均セッション継続時間は、すべてのセッションの継続時間の合計をセッション数で割って算出されます。
セッションの継続時間は、セッションが行われた最後のページにおいて エンゲージメントヒットがあったかどうかよって算出方法が異なります。
エンゲージメントヒットとは、たとえば動画の再生など、イベントをトラッキングしている場合、その再生を指します。したがって、エンゲージメントヒットが発生しないページも数多く存在します。
A)エンゲージメントヒットがない場合
1ページ目:最初のヒット時刻 > 10時
2ページ目:最初のヒット時刻 > 10時10分
3ページ目:最初のヒット時刻 > 10時20分
10時20分 - 午前10時 = セッションの継続時間 20分(1200秒)
この場合、それぞれのページで最初のヒット時刻のみが計測の対象となっているのは、ページが読み込まれた時刻しか確実であると解釈できるデータが取得できないからです。
たとえば、ページを表示したままトイレに行ってしまったとか、別の作業をしているということも起こり得ます。もちろん、ずっと閲覧していることもありますが……
Google アナリティクスでは、30分以上の間ページが読み込まれなかった場合には、そのセッションは終了したものとみなし、直前のページの最初のヒット時刻を閲覧の終了時刻と解釈します。
B)エンゲージメントヒットがあった場合
1ページ目:最初のヒット時刻 > 10時
2ページ目:最初のヒット時刻 > 10時10分
3ページ目:最初のヒット時刻 > 10時20分 / 最後のエンゲージメントヒット時刻 > 午前10時30分
10時30分 - 午前10時 = セッションの継続時間 30分(1800秒)
この場合は、イベント(例として動画再生)のトラッキングから、すくなくとも動画を再生するボタンを押した時点まではページを閲覧をしていたと解釈します。
C)1ページのみ閲覧して離脱した場合(直帰)
セッション数としては計測されますが、セッションの継続時間としては 0秒としか解釈されません。たとえ、じっさいには2時間も3時間もそのページを閲覧していたとしてもです。
ということで、平均セッション継続時間は、エンゲージメントヒットが発生するページ(たとえばイベントトラッキングタグをつけた動画ページなど)を追加した場合や、直帰する訪問者数などにより変動します。
SEOにおいて、とくに注意しなければならないのは、直帰です。ここが増えるということは、分母が増えるわけですから、平均セッション継続時間におおきく影響します。
ナビゲーションの使い勝手をよくしたり、コンテンツの質を高めるなど、UIやUXを改善することで平均セッション継続時間はあるていどコントロールすることが可能です。
今回、ypponさんが遭遇されたケースは、じゅうぶんに起こり得るもので、それほど不思議なものではありません。
以上、長くなりましたが、ご参考いただければ幸いです。
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2015/02/19 05:04
退会済みユーザー
2015/02/19 05:57