分割コンパイルについて

Question

いつもお世話になっています。C言語初心者でただいま勉強中です。マクロを用いて単体テストと結合テストが同じソースコードで行えるようなプログラムを作りたいんですが、マクロを定義してもコンパイル時にmainが2つあって区別できないと怒られます。どのようにすればmainと関数にうまくわけられますか？以下がコードです。

コード(ファイル名 main.c)


#include<stdio.h>
#include "header02.h"
#define SCAN    scanf("%d %d",&t.p[i].x, &t.p[i].y)
//#define PRINT    printf("%d %d\n",t.p[i].x,t.p[i].y)
//#define SYUTU     printf("Area = %f\n",calcarea(t))
int main()/*コンパイルする時にREADならmain関数の処理*/
{
  int i;
  Triangle t;
  for(i = 0; i < 3; i++){
#if defined READ
    SCAN;
  #endif/*READの時の処理の最後を実行する*/
    // scanf("%d %d",&t.p[i].x, &t.p[i].y);
  }
  #if defined WROTE/*gcc -DREAD main02.cのとき*/
    // SYUTU;
  // printf("Area = %f\n",calcarea(t));
   printf("Area = %f\n",calcarea(t));
   #endif/*READの時の処理の最後を実行する*/
    return 0;

}
/* for component test */
double calcarea(Triangle t)/*コンパイルする時にWROTEなら関数の処理*/
{
  int i;
  for(i = 0; i < 3; i++){
    printf("%d %d\n",t.p[i].x,t.p[i].y);
  }
  return 0;
}

```ファイル名(calc.c)
```C言語
#include<stdio.h>
#include "header02.h"
int main()/*コンパイルする時にWROTEならmain関数の処理*/
{
  
  Triangle t = {1,0,0,1,0,0};
#if defined WROTE
#endif
  #if defined READ/*READの時の処理の最後を実行する*/
  printf("Area = %f\n",calcarea(t));
  #endif
  return 0;
}

double calcarea(Triangle t)/*コンパイルする時にREADなら関数の処理*/
{
  double area;

  area = (double)((t.p[2].x -  t.p[1].x)*(t.p[0].y -  t.p[1].y) - 
         (t.p[2].y -  t.p[1].y)*(t.p[0].x -  t.p[1].x))/2.0;
  return myabs(area);
}

コンパイル操作
gcc -c main.c
gcc -c calc.c
gcc main.o calc.o
コンパイルエラー
duplicate symbol _main in:
main02.o
calc02.o
duplicate symbol _calcarea in:
main02.o
calc02.o
ld: 2 duplicate symbols for architecture x86_64
clang: error: linker command failed with exit code 1 (use -v to see invocation)
どうかよろしくお願いします。

Answer 1

main 関数自体を #ifdef 〜 #endif で囲んでください。

Answer 2

要するに、main関数が複数定義されているのが問題です。
1つのファイルで1定義でも、複数のファイルをリンクする(まとめる)ときに、複数見つかってしまい、どのmain関数を実行すればよいか分からなくなるので、リンク・エラーが発生します。

対処法は、main関数を1つに絞ることです。
一度コンパイルしてできたコードを、リンクさせるかだけで動作を振り分けるのはすごく難しい(C++なら可能だがCでは不可能?)ので、どうしてもmain関数の書き換えは必要になります。そこで登場するのがマクロです。

現在、calc.cの中にあるmain関数の名前を変えます(calcmainなど)。
次に、main.cの中にあるmain関数に、calcmainを呼び出すコードを書き、calc.cをテストに含める場合のみに定義するマクロ(例えば、LINKCALC_C)を利用して、ifdef/endifで囲みます。

この方法を利用すれば、calc.c以外にファイルを追加する際でもリンクエラーは出なくなります。