メール配送についてはMXレコードという、冗長化・負荷分散を可能にするためのレコードタイプが定義されています。しかし、他の種類のサービスについてはDNSのレベルでそういった機能のためのレコードタイプは定義されていません。
ですので、冗長化・負荷分散はサービスを提供する側で実現する必要があります。次のような方式が考えられます。
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サーバの前に負荷分散装置 (ロードバランサ) を設置し、クライアントからのリクエストを各サーバに振り分ける。サーバのうち障害が起きた (応答しなくなった) ものへの振り分けを停止し、障害から復旧したらまた振り分け対象にする。
負荷分散装置は専用のアプライアンス製品などもあります。リバースプロキシサーバなどのソフトウェアで実現することもできます。クラウドサービスなどのオプションになっていることもあります。
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サーバ群を高可用クラスタ (HAクラスタ) として構成する。障害が発生したら自動的に障害ノードをスタンバイノードと入れ替え、データの一貫性も含めたサービス継続を実現する。
HAクラスタには商用製品もあります (が、値段はそれなりです)。オープンソースソフトウェアなどを組み合わせて自分で構築することもできます。
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各サーバを起動したままの状態 (ウォームスタンバイ) にしておき、障害が発生したらスタンバイサーバに切り替える。
切り替え方法は手動 (LANケーブルをつなぎかえるなど) です。つまり、人間が対応するので切り替えに少し時間がかかります。しかし、障害の発生がまれだと考えられ、障害時のダウンタイムがある程度許容されるのなら、これが一番手軽で確実です。
個々の技術の詳細については、ウェブ検索すればいろいろ見つかります。
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