以下の２つのSQLについて、同じ結果にならないのですが、なぜでしょうか？

Question

実現したいこと

以下のようなテーブルがあり、
「クラスの75%以上の生徒が８０点以上のクラス」を取得するという問題があります。
正解のSQLは、Bクラスのみが取得できるようになります。

この問題について、一度自分で考えてみたSQLでは結果が取得できませんでした。
ただ、どうしてもなぜ結果が取得できないのかわからないため、どなたかご教授お願い致します。

まず、正解のSQLは以下のようなものでこれでBクラスのみが取得できます。

select class
from testresults
group by class
having 0.75 * count(*) <= sum(case when score >= 80 then 1 else 0 end)

一方で私が考えた以下のSQLでは「0 rows affected」となり、１件も取得できませんでした。

select class
from testresults
group by class
having 0.75 <= sum(case when score >= 80 then 1 else 0 end) / count(*)

２つのSQLで違うところはhaving句の中でcount(*)が
左辺にあるか、右辺にあるかだけです。
そのため、同じ結果（Bクラスが取得できる）になると思っているのですが、
同じ結果になりません。何故だかわかる方ご教授お願い致します。

試したこと

演算子の優先順位について調べてみたのですが、掛け算割り算のほうが
不等号よりも優先して処理されるので、やはり同じ結果になるのではと思っただけでした。

補足情報（FW/ツールのバージョンなど）

使用しているデータベースは「PostgreSQL13」です。

ご不明点がありましたら、ご指摘ください。

Answer 1

演算子 「/」 の仕様は、「商（整数の割り算では余りを切り捨て）」です。
算術関数と演算子

sum(case when score >= 80 then 1 else 0 end) / count(*)

上記の割り算の左辺は、1か0の合計なので、整数です。
右辺も、当然、整数です。
結果、整数の割り算、となり、余りは切り捨て、になるので、計算結果は、０か１になります。
1になるのは、全員が80以上の場合のみなので、ABC全てのクラスで、0となり、条件を満たしません。

Comments

[terachapple]

ご回答ありがとうございます。

演算子 「/」 の仕様は、「商（整数の割り算では余りを切り捨て）」です。

これがすっかり抜け落ちてしまっていました。
普通の割り算をしてくれて小数点以下まで
商を出してくれるものだと思い込んでいました。

すっきりしました。
ありがとうございます。