複数のecsタスクに設定するクラスタは共通のものでもいいでしょうか？

Question

タイトルの通り、ECSのタスクが複数あり、全てのタスクで一つのクラスタを指定しています。
クラスタの中身はlaravelが入っています。これはアプリケーションをホストしていて、ユーザーが日常的にガンガンアクセスしているものです。同じlaravelをバッチとして利用していて、command機能を使っています。
ECSのタスクを同クラスタ指定で作成しています。commandの引数がたくさんあるのでたくさんECSがあります。でも全て同じlaravelのクラスタを指定しています。

質問は、ガンガンアクセスがあるクラスタ、時間がかかるバッチ処理をするクラスタを全て一つにしておいていいのか、ECSのタスクで同じクラスタ指定していいのかです。僕の考えでは、何かのECSタスク中はクラスタのパワーは大なり小なりそのタスクに振られるため、一つのクラスタを複数のECSタスクで充てるのは危険なのではないか、と考えてます。特にアプリケーションとバッチを同一指定しても大丈夫なのかなという不安です。

Answer 1

「クラスタのパワー」とは何を想像していますでしょうか。
CPUやメモリはタスクごとに指定するのでリソース的にはあまり関係がないです。

ECSクラスタを作成するときに設定して、かつタスク定義からは独立している設定が何かを確認してみましょう

まず、ECSクラスタ作成時は下記を設定できます

• クラスタのVPCとサブネット
• キャパシティープロバイダー戦略
• ContainerInsightsのオン/オフ
• タグ

たが、キャパシティープロバイダー戦略もVPCとサブネットも一応タスク実行時に個別に指定することは可能なんですよね。
また、サービスを実行するときはキャパシティープロバイダー戦略は指定できないようです（VPCとサブネットはやはり指定可能）。

なので、キャパシティープロバイダー戦略が共通でよいかを判断したら、以後現実的には人間がわかりやすい単位でクラスタを分けるといいかと思います。
また、VPCとサブネットタスク実行時に個別に指定できるとは言っても、デフォルト値を決めていちいち毎度指定したくないのであればやはり動かすVPCとサブネットが共通かどうかを分ける基準にしていいでしょう。

参考
Amazon ECS キャパシティープロバイダー
Container Insights の使用

Comments

[supermaruetsu]

考えるべきポイントとコツをご丁寧に回答いただきとてもとても助かりました。
一つずつ勉強していきたいと思います。