何故VPCは大きめにネットワーク領域を確保するのか

Question

前提・実現したいこと

最近AWSに関して勉強を始めた者です。
VPCやサブネットについての疑問が解決できませんでしたので、質問させていただきました。
VPC、サブネットの理解を深めるためにも回答していただきたいです。

疑問のきっかけとなったVPCの例

東京リージョンに、172.31.0.0/16（CIDR表記）のネットワーク範囲でVPCを作成しました。その後このVPC内に、172.31.0.0/20の範囲でサブネットA、172.31.16.0/20の範囲でサブネットB、172.31.32.0/20の範囲でサブネットCをそれぞれ作成しました。

* デフォルトで作成されていたVPCに関して、私が文章に変換したものです。この文章自体に違和感がありましたら、合わせてご指摘お願いしたいです。

感じた疑問

この例に沿って考えると、サブネットAの持つネットワークの範囲が172.31.0.0172.31.15.255、サブネットBが172.31.16.0172.31.31.255、サブネットCが172.31.32.0~172.31.47.255のようになるかと思いますが、この場合だとVPCを作成したときに確保したネットワークの領域がかなり余ることになりませんか。
このとき何故VPCを作成する時点で、あえて大きめのネットワーク領域を確保するのかが疑問です。

補足情報（FW/ツールのバージョンなど）

AWS（VPC）

Answer 1

一般的には、サブネットの拡張性を考慮して、VPCのCIDRには余裕を持たせておきます。VPCのCIDRに空きがあれば、将来必要性に応じてサブネットを追加できます。

参考: VPCに柔軟性を持たせるには？ | NTTテクノクロスブログ

Answer 2

明確な理由があるわけではないですが、VPCをギリギリの大きさに設定したりすると後からIPがもっと必要になった場合に拡張が面倒なので広めに取ることは多いです。
大きめにとったら料金が変わるというわけでもないですしね。
EC2インスタンスやRDSが配置できる分だけあれば十分だと思いがちですが、VPC内部で動作させるリソースでは思わぬところでIPを使用したりするので余裕があるに越したことはないです。（ECSのタスクや、改善されたもののVPC Lambda等々）

ただし、今はVPCに複数のCIDRを設定することによって実質上の拡張が可能なので、変な切り方をしていなければ後で対応することもできます。
[新機能] VPCのCIDRが拡張可能になりました！IPアドレス範囲を追加可能です！

注意として、複数のVPCをピア接続することが考えられるケースでは他のVPCとCIDRがかぶると面倒なので予め注意しておいたほうがいいでしょう。

ちなみに、例では3つのサブネットを作成していますが、東京リージョンにおいてはAZが3つあるのでパブリック、プライベートで計6つのサブネットを作成するのが通常です。
6つサブネットを切った上でそれぞれに十分な領域が確保できるようなサイズにしておくといいでしょう。

Comments

[Arata0608]

まずは回答していただけているとは気付かず、長い間反応できていなくてすいません。
あえてギリギリにVPCを設定する必要がない、メリットがないということですね。
開発を進めるうちに新しくIPを利用する可能性を加味しているという理由にも非常に納得がいきました。

東京リージョンでの例も説明していただきありがとうございました。

AWSについて勉強する中で、どうしても理解できないことでしたので回答ありがとうございました。