前提・実現したいこと
趣味でプログラミングをしている程度の知識です。
closeEvent通過後の挙動が、MainWindowの表示・非表示で異なる理由を教えてください。
通常は、メインウィンドウのメニューの「終了」でアプリケーション終了、アプリケーションがアイコントレイにある場合(メインウィンドウは非表示)はコンテキストメニューの「終了」で、アプリを終了させる方法を勉強しています。
共に「終了」を選択した場合は終了確認の為のメッセージボックスを表示し、「Ok」の場合はそのまま終了、「Cancel」の場合は終了せずに処理を継続するようにしたいのですが、思ったように動作しません。
発生している問題・エラーメッセージ
メニューバーから終了させる場合はメッセージボックスの「Ok」「Cancel」ともに正常に動作します。
また、メインウィンドウが表示されている状態であれば、アイコントレイのコンテキストメニューから「終了」を選んだ場合も、正常動作します。
しかし、メインウィンドウを非表示にした状態でアイコントレイから「終了」を選択するとメッセージボックスで「Ok」を選んでも「Cancel」を選んでもアプリケーションが終了してしまいます。
終了コードは 0 でエラーも出力されません。
メインウィンドウが表示されている場合と非表示の場合で、closeEvent通過後の経路が異なるのでしょうか。
個人で利用するだけですのでメインウィンドウを非表示にしないように作ればいいのですが、なぜこのような挙動になるのかが気になったので質問させていただきました。
このような挙動になる理由をご教示ください。
該当のソースコード
UIにQPushButton「pushButton」が配置されており、そのボタンのクリックイベントを受け取るスロットが on_pushbutton_clicked() です。
終了確認のメッセージボックスを表示するために closeEvent をオーバーライドしています。
ヘッダファイル
#define MAINWINDOW_H #include <QMainWindow> #include <QSystemTrayIcon> namespace Ui { class MainWindow; } class MainWindow : public QMainWindow { Q_OBJECT public: explicit MainWindow(QWidget *parent = nullptr); ~MainWindow() override; protected: void closeEvent(QCloseEvent* event) override; private slots: void on_pushButton_clicked(); private: Ui::MainWindow *ui; QSystemTrayIcon* systemTrayIcon; QMenu* menu; QAction* action; }; #endif // MAINWINDOW_H
メニューバーからの終了とトレイアイコンからの終了が同じ経路を通るように QMenu および QAction は同じインスタンスを使用しています。
MainWindow.cpp
#include "mainwindow.h" #include "ui_mainwindow.h" #include <QCloseEvent> #include <QMessageBox> MainWindow::MainWindow(QWidget *parent) : QMainWindow(parent), ui(new Ui::MainWindow) { ui->setupUi(this); action = new QAction("exit"); menu = new QMenu("File"); menu->addAction(action); systemTrayIcon = new QSystemTrayIcon(QIcon(":/icon_application.png")); systemTrayIcon->setContextMenu(menu); ui->menuBar->addMenu(menu); connect(action, &QAction::triggered, this, &QMainWindow::close); systemTrayIcon->show(); } MainWindow::~MainWindow() { delete action; delete menu; delete systemTrayIcon; delete ui; } void MainWindow::closeEvent(QCloseEvent *event) { if(QMessageBox::Cancel == QMessageBox(QMessageBox::NoIcon, "Title", "Text", QMessageBox::Ok | QMessageBox::Cancel).exec()){ event->ignore(); } } void MainWindow::on_pushButton_clicked() { hide(); }
試したこと
メニューからの終了とトレイアイコンからの終了、ともに「Cancel」を選んだ場合 closeEvent の event->ignore() を通過していることをデバッガで確認しました。
終了確認メッセージボックスで「Cancel」を選んだ場合、どの終了方法でも closeEvent を一度だけ通ることを、closeEvent 内に qDebug() << "closeEvent" を記載することによって確認しました。
また、Windows10 の QT Creator でも、linux の apt でインストールした QT Creatorでも同じ挙動をすることを確認しました。
補足情報(FW/ツールのバージョンなど)
環境
OS: Debian 10.10 GNU/Linux 64bit
QT Creator: Qt Creator 4.8.2 based on Qt 5.11.3
qmake: QMake version 3.1
Using Qt version 5.11.3 in /usr/lib/x86_64-linux-gnu
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