ご存知かもしれませんが、SMTPによるメールの配送(主にクライアント側からの通信内容)を書きます。
- クライアントがサーバに接続する
EHLO client.example.com
(クライアントによる自ホスト名の通知)
AUTH CRAM-MD5
(SMTP-AUTHによる認証の開始)
ZnJlZCA5ZTk1YWVlMDljNDBhZjJiODRhMGMyYjNiYmFlNzg2ZQ==
(認証データの送信)
MAIL FROM:<sender@example.com>
(送信者メールアドレスの通知)
RCPT TO:<recipient@example.jp>
(宛先メールアドレスの通知)
DATA
(メール本文の開始)
- ~以下略~
それぞれの段階に対応するrestrictionsは
smtpd_client_restrictions
smtpd_helo_restrictions
- 無し
- 無し
smtpd_sender_restrictions
smtpd_recipient_restrictions
smtpd_data_restrictions
となっています。
これだけを見ると1のsmtpd_client_restrictions
(または2のsmtpd_helo_restrictions
)で弾ければ3のSMTP-AUTHの試行に進めないように見えますが、実はデフォルト設定では1, 2, 5 の各restrictionsは6のRCPT TO:
コマンドの時に評価がされます。その為smtpd_client_restrictions
の設定だけではSMTP-AUTHの試行が止められない事になります。
この1, 2, 5の各restrictionsの評価を6の段階に遅らせる動作は、以下の設定で止める事が出来ます。
注意点としては、デフォルト設定ではsmtpd_client_restrictions
は6の段階までに得られるすべての情報(宛先メールアドレス等)を使って制限がかけられますが、smtpd_delay_reject=no
だと1の段階で弾くのでかけられる制限の種類が少なくなります。(smtpd_helo_restrictions
やsmtpd_sender_restrictions
も同様)
本件ですが ufw(iptables)の設定で解決できました
Postfixの設定を変えずにiptables等で対応するのもいい方法だと思います。
バッドをするには、ログインかつ
こちらの条件を満たす必要があります。
2021/04/13 09:38